御用牙 かみそり半蔵地獄責め
御用牙 かみそり半蔵地獄責め
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御用牙 かみそり半蔵地獄責め

1973年8月11日公開、89分、時代劇
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“御用牙”シリーズ二作目。板見半蔵こと“かみそり半蔵”がその正義感から彼が考え出した拷問術と鍛えあげたセックスなどを駆使して権力の恥部を掴み、体制の壁を突き崩す活躍を描く。小池一雄・作、神田たけ志・画の劇画「御用牙」の映画化。脚本・監督は「音楽」の増村保造。撮影は「子連れ狼 親の心子の心」の宮川一夫がそれぞれ担当。

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ストーリー

江戸北町奉行所同心・板見半蔵は、二人組の盗っ人を捕えたところ、盗品は水車小屋に捨てられていた女の屍体から盗んだものだ、と白状した。半蔵はその死体の状況から、今、寺や神社で流行っている“子おろし”に関係があるとにらんだ。寺や神社は半蔵の管轄外だったが、強引に女神主・大酔女のところへ押しかけ、“ややおろし”の現場をおさえた。そして、大酔女を半蔵得意の拷問にかけ、死体が駿河屋の娘お町であることを白状させた。駿河屋の主人から、お町が海山寺にお茶、お花を習いに通っていたことを知った半蔵は、その尼寺に潜り込んだ。その茶室では、住職の如海尼が豪商たちを集め、全裸の女を囲んでせりを行っている。踏み込んだ半蔵に驚いて逃げ回る豪商たち。半蔵は錦地の覆面男を追うが、突然御子柴十内が現われ、その男を逃がした。捕えた女の口を割らすと、その男は大久保山城守と判明。そんな時、半蔵は奉行の矢部常陸守から、悪党浜島庄兵衛を捕えるように命ぜられた。幕府の金座、後藤家に庄兵衛が現われる、とにらんだ半蔵は、若後家の陸を陥落し、押し入れに身を隠した。ところが、その部屋で、半蔵が潜んでいるとは知らない、大久保と筆頭与力の大西孫兵衛が私腹を肥やす悪事の相談を始めた。やがて、半蔵がにらんだように庄兵衛がやって来た。半蔵は庄兵衛を捕えた。庄兵衛逮捕に喜ぶ矢部に、半蔵は褒美に大久保の首を頂きたい、と言う。狼狽する大久保と大西……。数日後、半蔵は御子柴十内に待ち伏せられたが逆に十内を斬った。しかし、半蔵は悪奉行に忠誠を誓って死んでいった十内を惜しんだ。侍の心を持った男が一人減ったような気がしたのだ。腐りはてた御政道の中で……。

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作品データ

製作年
1973年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1973年8月11日
上映時間
89分
製作会社
勝プロ
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社