松原緑郎
生田隼人
大貫正義の原作を、「「粘土のお面」より かあちゃん」の館岡謙之助と、朝日奈喬が脚色し、「誰よりも金を愛す」の斎藤寅次郎が監督した喜劇。「桃色の超特急」の須藤登が撮影した。
“所得倍増、一千億減税”、池田総理は言う“私は嘘は申しません”処世術にたけた生田隼人は、大学生を装い学校にもぐりこみ、欠席者のために講義録や試験問題の解答、卒論の代作で無線電話ピジョン研究費の金をかせいだ。ある日、実験が成功したので、近所に住む芋川氏のところに持っていった。が、突然ピジョンが爆発、芋川氏を怒らせた。下宿の親爺伝助が土地ブローカー鶴岡に、借金のことで無理難題をふっかけられた。隼人は研究費の一部を貸してやろうとしたが、金は助手の美子が持ち逃げしてしまった。隼人は先輩でサギ師の近藤と金集めに懸命になった。芥川賞作家深川八郎の贋物になったり、外国人に大仏様を売りつけたり……しかし、いずれも失敗、二人はペテン師廃業を考えた。頭をひねったあげく、交通地獄緩和用の町駕篭、ボロ化粧品会社の建て直し、野良犬のドッグレース、ようやく運が二人にむいてきた。そこに、大仏事件の外国人が現われた。二人をペテンにかけたところで警察にあげられた。これが縁で、隼人の研究が認められ外国の宇宙学研究所に招かれた。隼人は盛大な見送りを受け、ピジョンを活用しロケットに乗って任地に出発した。が、上昇中の状況を知らせるロケットからの映像には、いつまでたっても隼人の姿が映らなかった。それもそのはず、隼人は一人取り残されて、地上で機械をいじっていた。
生田隼人
近藤勇三
宮本伝助
娘澄子
谷中美子
鶴岡丑松
丑松の伜
英語の教授
お兼
馬場
ウイリアム・ホーデン
大仏の住職
銀行の事務員
新聞社のキャメラマン
紳士
運転手
化粧品社々長
柴山
柴山夫人
女給
宣伝部主任
部員
加世子
芳子
京子
蘭子
坊主
芋川
夫人
ダンプカーの人夫
鮎川弁護士
研究所々長
女子学生柳下
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