ミルトン・シルス
Steve_MacLaren
ユ社の脚色家として相当に有名なハーヴェイ・ゲイツの脚色になり、「白日の下に」「雪中に飛ぶ肉弾」等と同じくアーヴィング・カミングスの監督になったもの。主役は「善悪の境」「死の勝利」等主演のミルトン・シルスと、「壁の穴(1921)」「蜘蛛と薔薇」等出演のアリス・レイクで、その他「征服の力」「総動員」等出演のラルフ・ルイスも重要な役を演じる。
シカゴサリーと呼ばれるシカゴの暗黒街に住む女サリー・ドーランは盗みを働く目的でマクラレンという農家へ相棒の男とともに行ったが、根からの悪人ではない彼女である。急に悪事が恐ろしくなり、相手と争ううち、この家の主人スティーヴに発見され官憲に突き出されてしまう。判事は執行猶予の恩典を与えて1年間スティーヴの農場に住むことを彼女に命じた。生まれて初めて平和な農場生活は、彼女を新しい生涯に目醒めさせた。ことにはスティーヴに対する純真の恋心も、彼女には嬉しい出来事であった。しかし今までの汚れた生活を想う時、彼女は彼に済まなく思うのであった。かくしてシカゴから昔の仲間が迎えに来た時に彼女は再び昔の生活に帰ったが、スティーヴの熱烈な愛と、彼女自身の覚醒とは、やがては2人に幸福を与えないでは止まなかった。
Steve_MacLaren
Sally_Doran
Willie_Boy_Toval
Grandma_MacLaren
Jimme
Diamond_Favre
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