
若尾文子
松野紀美子
読売新聞連載有吉佐和子の原作から「うるさい妹たち」の白坂依志夫が脚色、「黒蜥蜴(1962)」の井上梅次が監督したB・Gもの。撮影もコンビの中川芳久。
紀美子、節子、サユリの三人は、同じ高校から東京デパートへ入社した仲良しだ。紀美子は呉服売場、節子は食料品売場、サユリはエレベーターと三人とも職場は違うが、短かい休憩時間を利用してはお互の悩みを話し合うのだった。真面目だが勝気な紀美子は女性は男性と対等でなければならないと信じている。だから新入社員の生方誠が、ことごとに女性を軽蔑したそぶりを見せるのが我慢出来ない。紀美子は何かと生方に対立するが、いつしか恋に発展して行った。一方、節子はいたって家庭的な女の子、生活の充実を漠然と求めて働いているうちに食品会社の出張社員竹井と知り合うようになった。今時珍らしいほど堅実な青年である竹井を節子はだんだん好きになった。だが、食品売場の主任はこの二人の仲を良く思わなかった。問屋の店員とデパートの売子が交際するのはいけないというのだ。何かにつけ竹井に言いがかりをつける主任をみると、節子は、憤りを感じないわけにはいかなかった。エレベーター係のサユリは恋愛を自由に楽しむ主義、閉店時間になると派手な化粧をして夜の街へとび出すのだ。そのうち彼女は宣伝部の畠と知り合った。妻子のいる彼と恋を楽しむサユリ、だが、そんな彼女でもふっと淋しくなることがあった。やがて畠は彼女に内証で姿を消した。派手好きなサユリはもうデパートにいやけがさし、とうとうバーにくらがえしてしまった。節子は主任にいじめられながらも、竹井をかばい、二人の健康な家庭を築こうと未来に夢をはせるのだった。また、紀美子と生方はけんかしながらも相手の良さを知るようになり、売場主任の仲人で結婚することになった。あわただしい閉店時間、彼女たちはそれぞれの生活へと解放されて散っていくのだ。
松野紀美子
藤田節子
牧サユリ
生方誠
竹井安雄
畠英也
森川課長
鶴岡
中山
稲子
久江
良子
元子
和子
荒木
富沢
恵子
新津
三谷友子
美千代
「とと」のマダム
奈美
小原
ケイ坊
ボーイフレンドA
ボーイフレンドB
加藤
警備員
中年の客
和服の女
食堂のおばさん
ライブラリーの青年
ライブラリーの少女
主婦A
主婦B
主婦C
主婦D
主婦E
メガネの婦人客
婦人客
エレベーターの若者
若者A
若者B
お上りさん老夫婦
お上りさん老夫婦
女店員A
女店員B
婦人客A
婦人客B
婦人客C
婦人客D
客A
客B
客C
客D
薬剤師
書籍売場の子
キッチンのコック
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