パール・ホワイト
Myrtle
日活で輸入した「愛の逆流」と同じくジュリア・トルスヴァの原作及び脚色、パール・ホワイト主演になったもので、「愛の逆流」の前、「女の望みとは」の後で発表された作品である。監督は「貧しき人々の群」等と同じくハーバート・ブレノンである。「名優の恋」「女性の悩み」等に出演のホームズ・ハーバートがホワイトの対手をしている。
虚栄心高いマートルは、建築技師ジョン・ヒルの妻として、夫と愛児の間に何不足ない身分でありながら、単調な家庭に飽きる華やかな生活に憧れる。夫が商用で西部へ旅行する時、彼女にも同行を勧めるが、彼女は口実を設けてこれを拒んだ。仮眠の夢のうちに彼女は恐ろしい出来事を見る。それはジョンの商会員グレイはマートルの虚栄心につけ込み彼女を誘惑し、彼女は夫と離婚してグレイの妻になったが、不真面目なグレイは程なく彼女を捨てる。前非を悔いた彼女は、絶望の極みハドスン河へ投身して自殺する。悪夢から覚めたマートルは夫との旅行に出立する事にした。
Myrtle
Philip_Gray
John_Hill
Cyrill_Hill
Louisa_Farrata
[c]キネマ旬報社