特別機動捜査隊
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特別機動捜査隊

1963年3月31日公開、59分、サスペンス・ミステリー
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「第八空挺部隊 壮烈鬼隊長」の大和久守正のオリジナル・シナリオを、新鋭大田浩児が監督する刑事もの。撮影は「恐怖の魔女」の星島一郎。

ストーリー

雨の夜、日暮里近くの陸橋から若い女が飛び込んだ。駈けつけた父親細田武の姿が哀れをさそった。数日後、太陽テレビのエレベーター内で新進俳優滝竜二の殺人事件が起り、特捜隊秋山班は現場に直行した。犯人は左利きの男と推定され、死体の側に転がっていた台本“七人の浪人”の関係者が調べられた。引続き秋山警部補は滝の住居を捜査、しかし仏を守る足の不自由な妹純子も全く心当りはないという。そこへ「週刊東都」の編集長細田と中野記者が来て滝の追悼号を出したいと申し出るが、純子はきっぱりと断った。秋山たちは滝が抜擢されるまで主役を演っていた山辺という俳優について重要な訊き込みを得た。彼が番組をおろされる前夜、喧嘩をして右腕にケガをしていたというのだ。山辺のアパートへ直行した警視三〇三は、ベッドの下で死んでいる山辺を発見した。一方、滝の死体から発見された糸屑の線で洋服店を捜索した結果、新しく茨興行の赤沼の名が浮んできた。秋山は赤沼の部屋で袖口にシミのついた洋服を発見した。新聞が赤沼の全国指名手配を報じている頃、警視三〇三は茨の情婦の経営するクラブに向った。地下室への通路で週刊東都のネーム入り鉛筆を発見した秋山は地下室へ踏み込み脅かされている中野を発見、彼の話から赤沼が貨物船に居ることが判った。早速マイクで井上刑事らに連絡、貨物船上で刑事達と一味の銃撃戦が展開された。その隙に赤沼はランチで逃走するが、岸壁で彼を迎えたのは秋山たちである。その頃、茨興行の応接室で茨と語り合う男は、意外にも細田であった。事件の真相は、細田が山辺に玩具にされた一人娘の復讐に、茨の麻薬取引きの現場写真を種に脅迫し、茨の子分の赤沼を使って山辺を殺させたのだ。死を決した細田は純子を訪ねて総てをうち明け、屋上へ向った。細田がとび込もうとした時純子の悲鳴が起った。後を追った純子が足を踏み外し金網にぶら下っている。細田が純子を救い上げた時、秋山たちの警視三〇三が近づいていた。

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作品データ

製作年
1963年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1963年3月31日
上映時間
59分
製作会社
東映東京
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社