松方弘樹
伊賀の影丸
週刊少年サンデー連載・横山光輝原作の同名漫画を「江戸忍法帖 七つの影」の高田宏治が脚色、「鷹天皇飄々剣 吉野の風雲児 大江戸の対決」の小野登が監督した忍者もの。撮影は「柳生武芸帳 片目の十兵衛」の脇武夫。
天下を狙う明智光秀は信長を暗殺、ついで甲賀七人衆を使って家康を狙った。七人衆に殺された伊賀の頭領百地三太夫の遺言を守って、その子影丸は家康の許へ向った。堺を脱出した家康は待ち伏せた邪鬼達七人衆の襲撃に危うかったが、愛馬疾風と駆けつけた影丸が斬り込む中、伊賀のかくれ家神山へ逃れた。邪鬼たちの囲みを破った影丸が神山に着いた時家康の姿はなく、単身浜松へ向ったことを聞かされた。山道を行く家康に影丸が追いついた時、今や打倒影丸の執念に燃えた邪鬼達が攻撃をかけてきた。応戦する影丸は三人を倒してひるむ邪鬼に木の葉がくれを放ち、家康と共に姿を消した。道を急ぐ影丸の一行、行手に異様な煙が立ちのぼりすぐさま邪鬼の挑戦だと知った影丸はそれに応じた。姿を消した邪鬼を追って影丸は水中へ、息の続かぬ影丸めがけて水面に毒煙をふく一味。水中ではかなわぬと大地でまちうける影丸、燃えあがる水面をけって空中へ舞い上がる邪鬼、同時に大地を蹴る影丸、その一瞬影丸の刃が邪鬼を突き刺した。晴れた日、疾風にまたがった影丸と家康は浜松へ向っていた。
伊賀の影丸
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