石原裕次郎
早川次郎
長沢朗の原案を「青い性(1964)」の池田一朗がシナリオ化「河内ぞろ どけち虫」の舛田利雄が監督したアクションもの。撮影は「新・男の絞章 度胸一番」の高村倉太郎。
ストーリー
カストロ髭をたくわえた早川次郎は、拘置所で佐竹と名乗る男から「一カ月だけ身替り社長になって欲しい」と依頼された。サラリーマンの単調な生活にあきていた次郎は、何度も日本脱出を試みていた時であったので、この冒険にとびついた。泉海運というその会社は、横浜屈指の倉庫会社であったが、アメリカに留学中の次男信夫をのぞいて、一家が自動車事故で死亡したのだった。次郎は、信夫の写真を見て、自分と瓜二つなのに驚いた。佐竹は経理課長であったが、使いこみがバレることを極度に恐れていた。翌日の羽田空港から、次郎は信夫の身代りとなった。巧みな次郎の演技は、信夫の婚約者林百合をのぞいて、誰も疑う者はいなかった。だが、次郎はそれ以来危険な目に遭遇した。泉親子の死に方と同じあくどい作為であった。一方クラブ“66”では、沖専務、植草、須田、山下常務、大株主の白井、森中、それに前社長秘書の小西洋子の七人は、新社長暗殺の秘策を練っていた。その頃百合は、次郎が信夫の身替りだと見破ったが次郎の素朴な誠実さに、いつか好意を抱いた。次郎は依然として危険にさらされていた。沖をはじめとする謀略組は、次郎のつよ気にむしろおびえていた。洋子を使って次郎をベッドに連れこむとダイナマイトで次郎を殺そうとしたが、この計画も失敗に終り、爆音が次郎のいない部屋で起った。腹をたてた沖らは、洋子を串刺しにすると、仲間の間で醜い争いを起し、森中、山下、白井、須田らは、自滅していた。あくまで次郎を消そうとする沖らは、植草、佐竹、百合と共に次郎をヨットで海に誘った。しかし途中、ささいなことから、沖と植草は仲間割れし、自滅した。佐竹もヨットからふり落されて死んだ。飛行機で日本脱出を計った次郎を追いかけた百合は、スイスで、次郎の胸にだかれた。
キャスト
十朱幸代
林百合
小池朝雄
佐竹正一
高松英郎
沖利蔵
小高雄二
植草一政
大坂志郎
須田透
嵯峨善兵
山下圭作
名古屋章
白井剛太郎
永井智雄
森中正
稲野和子
小西洋子
荒木一郎
村井
杉江弘
城昇
浦辺粂子
お時
新井麗子
山下和枝
玉村駿太郎
田中刑事
衣笠真寿男
加納刑事
山田禅二
貨物船の事務長
榎木兵衛
囚人Ａ
黒田剛
囚人Ｂ
村上和也
囚人Ｃ
宮原徳平
囚人Ｄ
柳瀬志郎
看守Ａ
峰三平
看守Ｂ
木島一郎
白井組の男Ａ
高橋明
白井組の男Ｂ
市村博
白井組の男Ｃ
田畑善彦
白井組の男Ｄ
岩手征四郎
白井組の男Ｅ
島村謙次
司会者
紀原土耕
会社の運転手
晴海勇三
ダンプの運転手
本目雅昭
ダンプの助手Ａ
むら稔
ダンプの助手Ｂ
久遠利三
ジャーナリストＡ
小柴隆
ジャーナリストＢ
スタッフ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社
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