風車のある街
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風車のある街

1966年6月25日公開、90分
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「肉体の門(1964)」の棚田吾郎と「父と娘の歌」の鍛冶昇が共同でシナリオを執筆、「涙になりたい」の森永健次郎が監督した青春もの。撮影はコンビの松橋梅夫。

ストーリー

大学を出ると保育園に勤めたまり子は、ミュンヘンの国際保育学会に出席するため東京を発った。空港で夏川からエンゲージリングを受けとった彼女の気持ちは複雑だった。彼女は、今はアムステルダムに工学生として留学している石倉にも魅かれていて、自分の気持ちを決めかねていた。彼女と石倉は同じ列車の中で知り合ったのだが、彼女の祖母とたちまち意気投合して酒をくみかわす石倉をまり子は厚かましい男だと思っていた。その後、石倉と会って、彼が工学生で、子供好きな男であることが分ったがあまりにケチなことから、まり子の心は石倉から離れた。そして彼女が夏川と交際している間、石倉はせっせと勉強してオランダのデクルト大学に留学することになった。彼のケチはその旅費を貯めるためだったのだ。一方、まり子はそれを知って再び石倉の一途な情熱に魅かれた。そして論文がパスして保育学会に出席することになった彼女は、オランダにいる石倉に会って、自分が夏川か、それとも石倉が好きなのかはっきり知ろうと思った。保育学会が終って石倉と会ったまり子は、自分が石倉を愛していることをはっきり知った。そして二人は楽しく名所めぐりの毎日を送った。だが、夏川がまり子を追ってオランダに来たことから、今度は石倉の心がまり子から離れてしまった。ある日、夏川の車が事故を起し、まり子は軽傷ですんだが夏川は重傷を負った。それをKLM航空にいるまり子の友人ふき子から聞いた石倉は自分が本当にまり子を愛していることを知った。だが、貧乏で孤児の自分にはまり子と結婚する資格はないと思って淋しく病院から帰っていった。そしてまり子への思いをたち切るため干拓工事の現場でせっせと働いていたある日、一人の女性が姿を現わした。それは石倉だけを愛しているまり子だった。

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作品データ

原題
A Windmill,Tulips and Love
製作年
1966年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1966年6月25日
上映時間
90分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社