宝田明
アンドリュー星野
都筑道夫と、「殺人狂時代」の小川英、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」の福田純の三人が共同でシナリオを執筆、福田純が監督したアクションもの。撮影はコンビの山田一夫。
国際刑事警察の一員星野は、ベイルートの街角で混血の少女から、一ドル銀貨を代償に父親の仇討ちを頼まれた。たまたま、歌手のミツコと知り合ったが、その頃から星野は何者かに狙われ始めた。ちょうど金密輸団を追ってベイルートに来ていた手塚刑事の話から、敵はその一味と判った。しかも、一味の狙いは、星野が少女から貰った一ドル銀貨だった。実はその銀貨の中味は、世界に一枚しかなく十億円はするサマンタ・ゴールドという金貨だったのである。密輸団は金貨奪取に失敗すると、ロンドンから女殺し屋ルビーを呼び寄せ、星野を追った。星野はそのころ、ミツコと共に日本に向っていた。それを追跡して一味の黒川、ハッサン弟、それにルビーも日本に向った。やがて東京のホテルに泊ったミツコと星野はある日、バスルームでハッサン弟が殺されているのを発見、星野はかかわりあいを恐れて逃げ出した。しかし、その時、サマンタ・ゴールドを落し、何も知らないミツコは、それを拾ってペンダントにしてしまった。それを知った黒川は、早速、ミツコを追い始めた。一方、星野と手塚は、黒川が一味を裏切って金貨をひとり占めにしようとしているのを知り、ルビーと手を組んで黒川を追跡したが、黒川は何も知らないミツコと箱根ラリーに参加していたのだ。また、一味も黒川の裏切りを知り、ハッサン兄とボスが日本に姿を現わした。その頃、黒川に、追いついた星野たちは銃撃戦の末、黒川を逮捕したが、金貨はミッコの首から紛夫していた。それから間もなく、ミツコとルビーがボスとハッサンに捕まり、金貨のありかを探られた。それを知った星野と手塚はそこに乗り込み、激しい拳銃戦で一味を倒した。サマンタ・ゴールドは、実はロンドンの国際保険協会の調査員で、金貨の行方を探して一味に潜入していたルビーが持っていたのである。
アンドリュー星野
ルビー
手塚竜太
斎藤ミツコ
ボス(ストンフェラー)
黒川
ハッサン兄
混血の少女
カシム警部
中年の日本人
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