ミス・デュポン
Marie_Moselle
ユ社のスターとなったミス・デュポンの第3回作品で、モード・アネスリー原作の「荒野の風」Wind Along the WasteをJ・グラブ・アレキサンダーが脚色したもので、ポール・スカードンの監督である。相手はハーバート・ヘイスとバートラム・グラスビー。
女彫刻家マリー・モーセルは婚約者セオフィル・グルーザンが芸術に理解なきため常に争いが絶えなかった。彼は盗みに入った悪漢ルイ・デュ・ボアを強制的に自分の彫刻のモデルにした。彼はこの男の男性的な性質に心動いたが、彼が大胆な愛の囁きはしりぞけてしまった。ルイは再び彼女の元を訪れて我が思いを知らそうとした時彼女は彼を撃った。しかし彼女は後悔して彼の看護に全身を捧げた。かくする中彼女は自分が心から彼を愛していることを知った。彼が戦場で受けた衝撃のために正気を失い、名を変えて暗黒街へおちいり、醜い生活の中に特殊の感激を求めていたことが分かって、そして彼が正気に快復した時、彼女は進んで彼の腕に抱かるる身となった。
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