大川橋蔵
葵新吾
川口松太郎の原作を、原作者自身と中山文夫が脚色、「丹下左膳 濡れ燕一刀流」の松田定次が監督した第三部。撮影も「丹下左膳 濡れ燕一刀流」の川崎新太郎。
享保十一年二月、新吾は江戸へ上った。晴れて親子対面の儀がかなったのだ。東海道を箱根路に入った時、何者かの発砲にあった。それから数日、新吾は武芸を売りものにする旅の一座藤井一家に加わっていた。放生一真流武田一真に出会った。白源流梅井多門先生の仇を討たねばならぬ。だが、そこへ一人の男が現われた。二条殿時代新吾に敗れた宗田豊之進の仇と名のる多羅尾平八である。平八とその一味との闘いに疲れた新吾は一真の一刀を受けた。気がついた時は、豪奢な夜具の中だった。かつて世話になった老中安藤家の綾姫の看護で、傷は快方に向った。新吾はさらに新しい剣の道を求め、少年小猿の次郎を案内にして中部の山岳地帯に足を入れた。ある日、次郎の口から父の仇「葵新吾」という名をきいて驚き、小松道場を訪ねた。そこの門弟は新吾が次郎の仇でないことを認めたが、するともう一人の新吾がいるはず。偽の新吾は今日小松ケ原に引き出すとなっていることが分る。が、小松ケ原に待っていたのは、柳生家直系の剣士たち、その中には平八の姿があった。はかられたのだ。新吾は平八を倒し次郎の仇を晴らした。そして、松代城の真田伊豆守に迎えられ再び江戸に上ることになった。が、新吾はまたまた城を抜け出したのである--。
葵新吾
お鯉
綾姫
おきく
お縫
真崎庄三郎
金沢市十郎
酒井讃岐守
宗田豊之進
徳弾和尚
高木主水正
柳生飛弾守俊方
中西源蔵
真崎備前守
高木格之進
夢想小文治
木戸頑鉄
縄手の八五郎
天神の丑松
鉄
由公
井関五郎兵衛
文野
小猿の次郎
嘉平
太田忠平
石田
水野久馬
宮崎修理
宗円
太田備中守
牧野河内守
大石竜蔵
山崎平馬
由比三之助
大賀弥八
藤井為之助
多羅尾平八
大井丹介
久世大和守
梅井多門
武田一真
吉宗
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