密航0ライン
密航0ライン
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密航0ライン

1960年6月25日公開、83分、アクション
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横山保朗の脚本を、「けものの眠り」の鈴木清順が監督した、国際密輸組織をめぐるアクション・ドラマ。撮影は「君は狙われている」の峰重義と「トップ屋取材帖 消えた弾痕」の中尾利太郎が共同で担当。

ストーリー

戦後最大の国際密輸組織“香港-東京0ライン”の謎にいどむ二人の青年記者、極東新聞の香取と日東新聞の仁科は親友ながら激しく競り合っていた。ある夜、麻薬密売ルートに警視庁の手入れ。駆けつけた仁科は、そこに香取を見つけたが、逮捕された密売人の中に香取と同じ学友の佐伯を見てハッとした。佐伯は「香取おぼえていろ!」と叫んで舌をかみ切って自殺した。香取は佐伯の妹玲子に近づき密輸ルートを探り出したのだが、二人を裏切り警察にバラしスクープしたのだ。仁科は憤慨、香取の妹寿美子も非難した。二人は恋仲だったが、数日後横浜港で逢引をしているとき、ふとしたことから香取がスクープに利用している男李を発見した。ナイトクラブ手入れのとき李は逮捕されたが香取の策動でか直ぐ釈放された。数日後、仁科は新しい麻薬ルートを発見、運び人の愛子を尾行するうち、その相手の男が顔見知りの中国青年・張と知って愕然二人を押さえようとしたが愛子は突如暴走してきた車に拉致された。張を追いつめ、ヤクの出場所、鎌倉の杉江医院を聞き出した。愛子をさらったのは香取だった。彼は杉江医院に飛び女医の晶子を脅して麻薬を取り上げ東京駅のロッカーに隠した。晶子はその夜、何者かに殺された。呆然とする香取の前に現われた女、それは彼に煮え湯をのまされた玲子だった。彼女は乾分に命じて香取を車の中に押し込めた。その前を行く別の乾分の乗った車は一瞬の間に勤め帰りの寿美子をさらった。ヤクの隠し場所を教えろと迫る玲子に香取は止むなく東京駅へ車を回させた。刑事が張り込んでいたので玲子は二人を横浜の倉庫でなぶり殺しにしようとしたがパトカーにさえぎられた。二人の後をつけていた仁科の報せによるものだった。香取はその夜から姿を消した。彼が0ラインに潜入したことを察知した仁科は神戸へ、ついで北陸の港町へ飛んだ。変装して密航船に乗込んだが、玲子に見破られ石炭部屋へ入れられた。そこに香取が監禁されていた。仁科は電線を利用してモールス信号でSOSを打った。香取は石炭に火をつけ火事のドサクサに脱出した。SOSが届き船の周りには警察のランチが--。香取と仁科は玲子の船室へおどりこんだ。自決しようとする玲子を香取が一瞬止めた。“香港-東京0ライン”は壊滅した。しかし第二、第三の0ラインが。仁科と香取は新たなる闘志をふるいたたせた。

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作品データ

製作年
1960年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1960年6月25日
上映時間
83分
製作会社
日活
ジャンル
アクション


[c]キネマ旬報社