拳銃地獄
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拳銃地獄

1951年12月21日公開、75分
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わが一高時代の犯罪の製作岡田寿之が企画し、三好十郎の原作『肌の匂い』から「八つ墓村(1951)」の高岩肇が脚色、「吾子と唄わん」の野村浩将が監督に当たっている。撮影は西川庄衛である。出演者は「哀愁の夜(1951)」の二本柳寛「ある夜の出來事」の轟夕起子、小夜福子、「唐手三四郎」の岡田英二のほか、清水将夫、山本礼三郎、清水金一、山村聡、北林谷栄などである。

ストーリー

暁ビルの中で、密輸品を取引する国友と黒田の乾分山本。その山本が帰路何者かに腕を刺されて受取った金の五十万円を奪われた。それが実は国友の仕業と知った。山本の兄貴分貴島は黒田のとめるのもきかず国友のところへ乗り込んで行って金を取りかえして来た。こんな貴島にも戦争中、出征の前夜に知った一人の女があった。その時の女の哀れな姿が忘れ得られず、探し出して幸福にしてやりたいと思っていた。貴島の男に惚れ込んだ国友が自分の身内へ引き入れようとするが、貴島はそれを断った。しかしその時彼は小松ルリという女と知り合った。彼女の肌の触感から思い出の女がよみがえって来るのだった。貴島はやくざの生活から足を洗おうとするが、国友や黒田はそれをさせまいとして悪質な妨害をするのだった。その頃劇団の唄姫景子は貴島の思い出の女タミ子の居所を探し出してくれた。タミ子は与太者龍次の情婦になって病める身を病院の一室に横たえていたが、貴島も龍次と変わらぬやくざだと冷く却けるのだった。しかし病院を出て国友一味にかこまれ、裏切の制裁の弾丸を打ち込まれようとしたとき、タミ子が彼をかばって倒れたのだった。タミ子の手には二人の思い出のバッチがにぎりしめられていた。新しい人生の門出のため、これまでの悪の清算をするという貴島にルリは「ピアノ」を相手に待っていると約束するのだった。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1951年12月21日
上映時間
75分
製作会社
東映東京


[c]キネマ旬報社