浮雲日記
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浮雲日記

1952年4月17日公開、97分、時代劇
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製作は「風ふたたび」の本木莊二郎。原作は富田常雄の地方新聞連載のもので、脚色は「極楽六花撰」の松浦健郎。監督は「おかる勘平」マキノ雅弘の監督に同じく山崎一雄の撮影である。出演者は「私はシベリヤの捕虜だった」の重光彰、「最後の顔役(1952)」の宮城千賀子、「森林泥棒」の若山セツ子のほか、田崎潤、田中春男、三津田健、森繁久彌、沢村貞子、日劇ダンシングチームの谷さゆりなどである。

ストーリー

明治二十一年、志を立てて九州中津から東京へ出て来た春信介は新橋駅につくなり悪いポン引き仙吉にひっかかって無銭飲食で警察へつき出されようとしたときその牛肉屋の娘お龍に救われ、その店に働くうち、お龍は信介を想うようになった。が信介は飛鳥山の花見で江口男爵令嬢環の危難を救ったことから男爵家の書生となった。そしてある日男爵の馬車を襲った暴漢をねじふせたが、それは大洋社という壮士団の大西周作で、彼は信介に真の正義を説かれてその盟友となることを誓った。信介は令嬢の恋をしりぞけたことから江口家を解雇され、いまは家業が傾き芸者になっているお龍に再会した。信介は周作と共に自分たちの信じる主義を歌にしてそれを印刷し、艶歌師となって街頭で売った。お龍は信介の子を身ごもったが、彼女にはうるさくつきまとう客があった。その男は環の嫁した横井誠で、嫉妬に狂った環を刺そうとした誠の短刀に、とめにはいったお龍が犠牲になった。お龍を失った信介は再生を誓って一人九州の新聞社へ赴任して行くのだった。周作と、信介をひそかに愛するその妹お久とが、新橋駅に新しい門出の信介を見送った。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1952年4月17日
上映時間
97分
製作会社
東宝
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社