流れの旅路:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
流れの旅路
流れの旅路
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流れの旅路

1952年12月4日公開、44分
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久保光三の製作になり「お嬢さん社長と丁稚課長」の津路嘉郎のオリジナル脚本になる母物浪曲映画。佐々木哲祐、渋谷、大場の各監督に師事した小林桂三郎の第一回監督作品である。出演者は、「明日は日曜日」の市川春代、「カルメン純情す」の北原三枝のほかに徳大寺伸、市川小太夫、小林十九二など。尚浪曲界の國友忠がはじめて映画に特別出演している。

ストーリー

旅廻りの女劇団の座長衣笠千代子は、今は遡る二十年前水郷の潮来で酒造屋の伜健太郎と愛し合う仲になった。しかし健太郎の父久造がどうしても二人の仲を認めないので、二人は遂に飛び出して一緒になったが、健太郎は慣れぬ旅廻りに胸を煩い、千代子が愛の結晶であるしげ子を産み落とすと間もなく息を引き取った。駈けつけた久造にひげ子を引き渡してそれから二十年--潮来へやってきた千代子は、当時からの事情をずっと知っている一座の庄吉と一緒にそっとしげ子と久造の消息を訪ねてみた。久造は今は没落し、街はずれで小さな煮しめ屋を営んでいるらしかったが、しげ子は美しく成長して、信一という恋人まである模様だった。貧しいながら楽しそうな暮らしを目にした千代子はホッとしたが、またしげ子が金の為に町の有力者黒田の伜と結婚しなければならないという話をも耳にした。興行師の川上から次の興行を続ける約束で金を借りた千代子は、それをそっと久造の許に届けた。子を思う母の真情に折れた久造は、しげ子に母と名乗ってやってくれと言うが、千代子は断ち難い愛情を振り切って逃げる様に立ち去った。千代子はこの興行を最後に足を洗って庄吉と一緒になるつもりで潮来に来たのではあったが、かくてまた流れ流れの旅路に立たなければならなかった。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1952年12月4日
上映時間
44分
製作会社
松竹大船シスター


[c]キネマ旬報社