妖精は花の匂いがする:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
妖精は花の匂いがする
妖精は花の匂いがする
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妖精は花の匂いがする

1953年2月19日公開、91分
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「サンデー毎日」に連載された藤沢桓夫の小説の映画化。「稲妻(1952)」の田中澄江と「花吹雪男祭り」の若尾徳平の協同脚本によって、「秘密(1952)」の久松静児が監督に当った。撮影は「社長秘書」の竹村康和、音楽は「夫婦」の斎藤一郎である。「あの手この手」の森雅之、久我美子、「社長秘書」の木村三津子、根上淳、俳優座の青山杉作、他に千秋実、羅門光三郎、船上爽、浪花千栄子などが出演する。

ストーリー

大阪郊外の私立女子大学。--独身で秀貌の助教授丹下は当然生徒達の憧れの的だが、ことに富裕な家庭そだちの米川水絵は、その思慕の情のきかん気な一途さを時に級友にからかわれたりする。彼女の親友小溝田鶴子は病身の姉をかかえ、学資も杜絶えがちという生活条件もあって、いきおい現実的になりがちだが、たまたま丹下が広告アルバイト中の自分から目をそらして過ぎたことでみじめに傷つく。その傷を癒したのはアルバイト仲間の大学生唐木の友情だった。が、やがて丹下の態度は驚ろきと心痛のためと判り、彼女も又この少壮学者に思慕を感じた。そのためか、水絵との間が気まずくなってくる。--田鶴子は勝気な娘である。どうしても納められなかった月謝を水絵が代って支払ったことを知り、返却したい一心で新聞広告のモデル募集に応じようとする。雇主は名倉繊維のドラ息子洋介である。事情を察した丹下は極力彼女をおし止め、自身の収入を割いても必要額の提供を申出た。一旦はすなおに好意を受けた田鶴子も、偶然丹下宅でかちあった水絵のはげしい嫉妬にふれるや、意を決してモデル台に立つ。これを洋介に気のある同級生生田あさ子が嫉妬まじりに吹聴したため、赤新聞につけこまれ、はては教授会の大問題となった。丹下は田鶴子を最後までかばい、ついに学長と衝突して辞職する。彼のその愛情を身にしみてありがたく感じるものの、しかし田鶴子は水絵に席をゆずった。女同志の得がたい友情を守るためである。--そして、そんな彼女を、大学生唐木のつつましい、しずかな愛が待ちうけていた。

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作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
初公開日
1953年2月19日
上映時間
91分
製作会社
大映京都


[c]キネマ旬報社