北竜二
藤川正三
東京タイムス等に連載された貴司山治の「愛の高原」より「お嬢さん社長と丁稚課長」の萩山輝男が「大学の龍虎」の津路嘉郎と共同してシナリオを書き、監督している。製作は市川哲夫、撮影は竹野治夫。主な出演者は「乙女の診察室」の大木実、北龍二、岸恵子、市川春代、「新東京行進曲」の小林トシ子などである。
ストーリー
成瀬清は結核の新薬を研究中倒れた親友藤川明夫の遺志を継いで、明夫の父藤川の結核研究所へ入った。研究所で清の助手となった小谷雪江は明夫との間に愛児までももうけた仲だったが、明夫の亡き今明夫の親友の清に、心騒ぐものを覚えるのだった。かねて清に関心を抱く研究員、新興財閥西原の令嬢景子は、父に研究所へ莫大な資金を出させたが、西原は清の研究を独占事業化する目的を持っており、清に感づかれて融資を断られた。こんな事で景子と清は気まずかったが、彼女が結核で母を失った為新薬発見に夢中になっている事がわかり、始めて二人の間に和やかな空気が流れた。しかし景子の実母は清の臨床実験中の精神病患者柳沢秋子であり、秋子の病因が遺伝か結核によるものか、彼女は苦しんだ。一方雪江は総てを藤川博士に打明けようと思いながら、決心がつきかねていたが、これを知った清は藤川博士に告げた。そこへ秋子危篤の報がきた。早速駈けつけた清と景子の手で、二人が研究を重ねた新薬が注射されたが、秋子は景子の名を呼びながら死んだ。しかし秋子は菌が脳を犯しているのであり、景子に悪遺伝がない事がわかった。折から坊やを連れて手伝いにきた雪江を嬉しそうな顔で眺める藤川博士の顔を見た雪江は、潔く清に「景子さんの所へ行って上げて。私はお祖父さんと坊やを育てます」と云った。朝日の輝く高原では、母を呼んで泣きながら歩く景子の後を、清は追った。
キャスト
溝口亮
藤川明夫
大木実
成瀬清
小林トシ子
小谷雪江
岸惠子
西原景子
柳永二郎
西原達之助
伊沢一郎
黒木省三
寺島貢
岡部教授
高山廣子
柳沢秋子
加藤嘉
佐々木博士
市川春代
成瀬加代
中村玉緒
大野芳子
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 1953年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 松竹
- 初公開日
- 1953年6月24日
- 上映時間
- 97分
- 製作会社
- 松竹・京都
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
