とのさま街道
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とのさま街道

1953年11月17日公開、42分、時代劇
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野村胡堂の原作を新人倉橋良介が第一回監督している。脚本は「疾風からす隊」の森田龍男、撮影も新人の荒井満次郎。キャストは「花の生涯」の岩井半四郎、「血闘 利根の夕霧」の藤代鮎子、「悲しき瞳」の草間百合子、「山を守る兄弟」の玉島愛造、「次郎吉娘」でデビューした西田智など。

ストーリー

鳥取藩士、池田誠之助は江戸屋敷の悪事検察と豪商山口屋の一人娘お雪との縁談を兼ねて江戸へ向う途中、仲間の金蔵が救った病気の娘お美彌を道連れにした。同じ日、誠之助は、やくざと口論している入墨の女やらずのお京を助けたが、同じ宿に泊り合せたお京の肌に昼間みた入墨が消えているのを発見した。実はお京こそ見知らぬ誠之助との縁談を嫌って女中のお町と共に家を飛び出したお雪で、入墨は道中の男除けに絵具で書いたものだった。そんな事を露知らぬ誠之助は、お美彌に誘われる侭、月見に出掛けたが、突然、黒覆面十数名に襲われた。素手の誠之助が苦戦の末、敵を追払った時お美彌の姿はなくなっていた。翌朝、「お美彌は寺に預っている」との矢文を受けた誠之助の宿へ江戸屋敷にいるべき筈の黒部織部が訪れた。江戸で悪事を働く黒部は情婦のお美彌を囮りに誠之助の暗殺を企んでいたのだった。一方、お美彌を奪回すべく寺へ駈けつけた誠之助は黒部一味の罠にかかって縛り上げられて了ったが、黒部がお雪にまで野心を持っている事を聞き怒り狂ったお美彌に救けられた。その為、お美彌は黒部の輩下に斬られ、お京が山口屋のお雪で既に黒部にさらわれた筈と、誠之助に告げ息絶えた。初めて怒りに燃えた誠之助は群がる一味を斬り倒した後、馬を拾って黒部を追った。も早、逃れられぬ運命と知った黒部は一味に下知して誠之助を迎え撃ったが、誠之助、金蔵の正義の剣には及ぶ筈もなく一味共々斬り殺された。翌日、旅装も新たな誠之助とお雪、仲好くなった金蔵、お町ら一行は明るい顔で江戸へ向った。

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作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1953年11月17日
上映時間
42分
製作会社
松竹・京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社