愛染道中 男の血祭
愛染道中 男の血祭
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愛染道中 男の血祭

1954年1月27日公開、90分、時代劇
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読切倶楽部所載の並木行夫の原作を「遊侠夫婦笠」の鈴木兵吾が脚色、「早稲田大学」の佐伯清が監督した。撮影は吉田貞次、音楽は「お祭り半次郎」の清瀬保二である。「日輪」の市川右太衛門、「女の一生(1953)」の日高澄子、東野英治郎、「壁あつき部屋」の伊藤雄之助、「憧れの星座」の星美智子、「鬼伏せ街道」の宇治みさ子、「思春の泉」の小沢栄などが出演する。

ストーリー

利根川一帯の大親分浜の仁兵衛身内笠間の千太郎は、親分ごろしの濡れ衣をきせられ、仁兵衛の娘お光との恋を兄弟分巳之吉にあずけて旅に出る。三年後、江戸での兇状に追われて帰った故郷は、意外、亀屋十兵衛が勢力をはり、巳之吉もその子分におさまっているあり様。お光も巳之吉の女房としてうらぶれ、かつて千太郎を恋していた酌婦お柳また亀十の情人として小料理屋亀屋を営んでいる。お光と彼との仲を疑う巳之吉は、千太郎の忠告をてんから受けつけない。お光との恋をあきらめ、せめて妹おたねの倖せを念ずる千太郎を追って、突然江戸の目明し千住の金助かあらわれる。--亀十が執拗に千太郎を狙いつづけるのに不審をかんじたお柳は、巧みに仁兵衛殺しの下手人が亀十であることを探りだし、千太郎に告げる。彼女は今も千太郎がすきなのだった。愕然とした千太郎は亀十を斬って濡れ衣をはらすべく決意、彼の侠気に好意をかんじはじめていた金助も、ひそかにこれをはげますが、お柳の行動に気づいた亀十は、彼女を囮に千太郎を誘いだそうとし、彼に果し状を送る。が、それは兄の身を案ずるおたねの手で隠された。金助から仁兵衛殺しの真相をきかされた巳之吉は、単身亀十一家になぐりこみをかけ、囮のお柳をたすけて必死に長脇差をふるう。一方おくればせに果し状をよみ、かけつけた千太郎は巳之吉、お柳をたすけて宿敵亀十を斬ってすてた。--夜明けの大利根の渡し。望みを達して今ははればれと金助に曳かれてゆく千太郎を、巳之吉、お光、お柳、おたねらが見送った。

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作品データ

製作年
1954年
製作国
日本
初公開日
1954年1月27日
上映時間
90分
製作会社
東映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社