越路吹雪
雪子
「魔子恐るべし」の鈴木英夫と「水着の花嫁」の杉江敏男が共同で監督する恋愛明朗喜劇。脚本は「やくざ囃子」の松浦健郎、撮影は「晩菊」の玉井正夫、鈴木斌が当る。出演者は「夏祭り落語長屋」の榎本健一、「次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊」の越路吹雪、北川町子、「やくざ囃子」の岡田茉莉子に、「次郎長三国志 完結 荒神山」の小泉博、浜田百合子「浅草の夜」の志村喬、斎藤達雄などである。
日劇の踊り子、雪子、エリ子、道子の三人は郊外のアパートの一部屋で共同生活をしながら未来の舞台スターを夢みている。毎日乗るバスの運転手江戸川金一は雪子が好きだが、気が弱いのではっきり云えない。一方、雪子は演出助手の小池を愛している。道子は十歳の時からバレーを習っているが芽が出ず、郷里の許婚駒吉は早く結婚したがっている。大スター熱海春江が、道子に腹を立て、馘にしてしまえと云ったのを聞いたエリ子は、憤慨してタンカを切るが、それがもとになって映画に引きぬかれた。小池が書いた雪子主演の台本「東京祭」は劇場で採用されたが、主役は熱海春江になった。失望した雪子を慰めようと金一、小池と金一を愛している車掌タマ子とがドライヴに雪子を誘った。金一は雪子の恋人が小池だと知るが、夏祭りの音楽会に自分がクラリネットを吹くから唄ってくれと雪子に頼む。給料の賃上げを拒絶され、熱海春江が失踪したので、代役を探していた支配人野村は、小池に案内されて夏祭りで唄っている雪子を見、彼女を主役に決める。喜んだ雪子は熱心に練習するが、公演前日に熱海春江が再び主役に戻り、雪子は元のラインダンサーに逆もどりした。相変らず役のつかない道子は、駒吉と結婚するために郷里へ帰った。エリ子は映画界へは入ったものの、パッとしないので日劇へ帰って来た。日劇の前を通るバスには金一とタマ子が仲よく乗っていた。
雪子
エリ子
道子
江戸川金一
熱海春江
車掌タマ子
野村
小池
駒吉
田辺
本社の部長A
本社の部長B
監督
監督
脚本
製作
製作、製作担当者
撮影
撮影
音楽
美術
編集
衣裳
照明
照明
録音
録音
助監督
スチール
記録