伝七補物帖 黄金弁天
伝七補物帖 黄金弁天
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伝七補物帖 黄金弁天

1954年12月8日公開、103分、時代劇/サスペンス・ミステリー
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「京都新聞」及び「小説の泉」に所載された捕物作家クラブの作家達による原作を、「伝七捕物帖 刺青女難」の柳川真一が脚色し、新人の福田晴一が監督する。撮影は「鉄仮面」の片岡清、音楽は「若き日は悲し」の万城目正。出演者は「喧嘩鴉」の高田浩吉、「真実の愛情を求めて 何処へ」の月丘夢路、「仇討珍剣法」の伴淳三郎、「こんな奥様見たことない」の神楽坂はん子、「忠臣蔵(1954)」の近衛十四郎の外、雪代敬子、大原みゆきなどである。

ストーリー

江戸根津権現秋祭りに起ったみよ春殺しの犯人を探す伝七と獅子っ鼻の竹は、みよ春と昔馴染みの小唄師匠宇乃喜代を追ったが、怪僧にみよ春の遺品の鍵を奪われ、不思議な弁天像を祭った竜王院を発見した以外手懸りはなかった。翌日、みよ春と佐渡で知合ったという廻船問屋山形屋が同じ手口で殺されたことから、半年前の金塊盗難事件を思い出した伝七は、兇器の小柄を作った刀匠に鍵の製作を頼んだ武士があることを知り、みよ春の鍵を作った錺職由蔵を訪ねたが、彼も小柄で殺された後だった。途方に暮れた伝七は、再び宇乃喜代を当って、自殺した筈の金塊護送役大橋源五右衛門の描いた奇妙な弁天画と、みよ春が大橋の妾だったこととを発見した。その夜、又も殺された例の怪僧が出入していた矢場「だるま」へ飛んだ伝七は、矢場の女お町を追う中、自分と瓜二つの怪浪人峠登之助見たが、小柄の襲撃を避けた瞬間、峠は逃げ失せ、続いて絵師風の男に川へ投げこまれた。翌日、九死に一生を得た伝七は、だるまの女お富を取調べ中の竹から、昨夜女房のお俊がもう一人の辰七に誘拐されたと聞き無念の唇をかむが、峠と相愛のお町が形見に弁天画を買ったと知ってニッコリするのだった。数刻後、伝七が竜王院にひそんでいると、絵師風の男と峠が、異様な武士と密談を初め、やがて仲間割れから乱闘に陥ろうとした。だが、その時、伝七達に気付いた一味は「岡っ引きからやっつけろ」と鉾を転じて伝七達に襲い掛ってきた。

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作品データ

製作年
1954年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1954年12月8日
上映時間
103分
製作会社
松竹・京都
ジャンル
時代劇サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社