駕で行くのは
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駕で行くのは

1955年1月9日公開、49分、時代劇
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シナリオ界の古参で、目下ラジオで活躍の御莊金吾の脚本を、「お富さん」の天野信が監督し、新進本多省三が撮影に当る。主演は「お富さん」と同じく勝新太郎と小町瑠美子で、「八州遊侠伝 白鷺三味線」の市川小太夫、「七変化狸御殿」の渡辺篤、歌手の田端義夫等が助演する。

ストーリー

江戸は日本橋のらくら長屋に住む駕屋の助十と権三は、或る夜、越前屋の隠居所から三人の怪しい男が出て来るのを見た。翌朝、同じ長屋の小間物屋彦兵衛が隠居殺しの犯人として同心近山に拘引された。彦兵衛の娘千代や彼女の恋人の鳶人足三次をはじめ、長屋の連中は無実だと嘆願したがその夜彦兵衛は借金のため隠居を訪れた事が不利となって許されない。権三と助十は犯人の顔を見たけれど、そのとき脅迫されたので怖くて言出せない。二人は行きつけの居酒屋で、三次と一緒に奉行大岡越前守の悪口を言ってうっぷんを晴らした。すると居合せた浪人が口を合わせるので、二人は益々調子にのって真犯人らしい男の事をしゃべる。この浪人者が実は大岡越前であるとは三人は気がつかなかった。ところが翌日、彦兵衛は処刑されると高札が出た。たまりかねた二人は三次に当夜の状況をつぶさに語り、目明し半平に訴えたが日頃素頓狂な二人の言葉は信用されない。二人がぼんやり居酒屋へ行くと、そこに例の殺人犯人らしい男が現われた。松五郎というやくざである。二人は彼を訴え出ようとして、却って浪人の弁十郎と造酒に命を狙われるが、越前守は彦兵衛が死んだと見せかけて油断させ、松五郎等三名を召しとった。そうして彦兵衛は無事に帰され、権三と助十はお奉行さまから御褒美をいただいた。

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作品データ

製作年
1955年
製作国
日本
初公開日
1955年1月9日
上映時間
49分
製作会社
大映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社