アガサ 愛の失踪事件
アガサ 愛の失踪事件
3.5

アガサ 愛の失踪事件

1979年10月20日公開
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イギリスの女流推理作家として著名なアガサ・クリスティの1926年の失踪事件を基に、その事件にまつわる人間模様を描く。製作はジャービス・アステアとガブリック・ロージー、監督はマイケル・アプテッド。キャサリン・タイナンの原作を基に彼女とアーサー・ホプクラフトが脚色。撮影はビットリオ・ストラーロ、音楽はジョニー・マンデル、編集はジム・クラーク、美術はサイモン・ホランド、製作デザインはシャーリー・ラッセルが各々担当。出演はダスティン・ホフマン、ヴァネッサ・レッドグレーブ、ティモシー・ダルトン、ヘレン・モース、トニー・ブリットン、ティモシー・ウェスト、セリア・グレゴリー、アラン・バデル、ポール・ブルーク、イボンヌ・ギランなど。

ストーリー

わが愛、わが友。アガサよりと彫りこまれたコップを夫のアーチー(ティモシー・ダルトン)に贈ろうと、アガサ(ヴァネッサ・レッドグレーブは用意したが、夫はそれには目もくれず、約束の時間に妻が遅れたことだけをなじった。その日は、彼女が新しく書き下した推理小説「アクロイド殺人事件」の出版宣伝のための昼食会が開かれる日なのだ。急いで家を出るとき、アーチーは、美しい女秘書ナンシー(セリア・グレゴリー)に仕事の指示を与えていたが、2人の仲が仕事を越えているのを、アガサは知っていた。昼食会は盛況で、客の中には、ロンドンの新聞にコラムをもつアメリカ人ウィーリー(ダスティン・ホフマン)や、町の新聞記者ジョン(ポール・ブルーク)もいたが、内気なアガサは、集まった人々への気持ちも、口ごもりがちだった。翌朝、彼女は、夫から思いがけない言葉を宣告された。秘書のナンシーと結婚したいというのだ。結婚生活12年目を向かえるアガサにとってそれは、あまりにも残酷なことだった。インタビューのためにクリスティ邸を訪れたウォーリーは、すげなくアーチーに追い返され、一方アガサは、ナンシーのハロゲイトの療養地でのプランを知り、1人車に乗った。谷間の村の中に乗りすてられたその車が発見されたのは、翌日のこと。さっそく、サリー警察のケンワード刑事(ティモシー・ウェスト)がクリスティ邸に尋問にくるが、アーチーは自分たち夫婦の仲が破綻の危機にあることを隠した。しかし、この事件は、あっという間に新聞の大見出しになった。その頃ハロゲイトのハイドロ・ホテルに来ていたアガサは、テレサ・ニール夫人と名のり、背骨の治療にきているイブリン(ヘレン・モース)という女性と親しくなり、彼女の紹介で、ロイヤル・バスの治療師ブレイスウェート夫人(イボンヌ・ギラン)とも親しくなった。アガサは、ナンシーが部屋を予約しているバレンシア・ホテルに電話し、まだ着いていないと知ると、ロンドン・タイムス新聞に奇妙な尋ね人広告を出した。南アフリカでなくなったテレサ・ニール夫人のお友達か親戚の方がおられましたらご連絡下さいその頃ウォーリーはアガサ探しに熱中し始めハロゲイトに向かっていた。ハイドロ・ホテルについた彼は、そこでアガサを見つけ、顔を知られていないのをさいわいに、彼女をホテルのダンス・ルームに誘い出すことに成功。メロディにのって踊る2人。しかし、踊りながらも、アガサは、夫の愛を奪った女への報復を考え続けていた。翌日、復讐のための道具を買いこみ、電気架線の初歩を学んだ。1人部屋に帰ったアガサは、声もなく涙を流し、やがて、心をきめたようにネジまわしで部屋のヒューズ・ボックスをあけた。翌朝、アガサはイブリンの声をよそおってブレイスウェート夫人に電話をかけ、身体の具合が悪いからすぐハイドロ・ホテルに来るようにと頼み、そのあと、今度はブレイスウェート夫人をよそおってナンシーに電話し、予約を受けていた電気治療の時間が変更になったからすぐにロイヤル・バスに来て欲しいと伝えた。アガサは、ブレイスウェート夫人がイブリンの部屋へ入るのを確認すると、ロイヤル・バスの彼女の治療室へ入り、ヒューズ・ボックスの中の電圧を操作し、ゆっくり電気椅子に身を埋めた。誰かが部屋のスイッチを入れればアガサは感電死する。計画通りナンシーが来た。しかし、ナンシーがスイッチを入れ、電気が流れはじめた直後、アガサを探していたウォーリーが飛び込みアガサの命を救った。こうして彼女の復讐は失敗に終わったのだった。

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作品データ

原題
Agatha
製作年
1979年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ブラザース映画
初公開日
1979年10月20日
製作会社
スウィート・ウォール・プロ作品


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