小林桂樹
和久井巡査
中村貘の原作を「森繁のデマカセ紳士」の須崎勝彌が脚色し「人間魚雷回天」の松林宗惠が監督、「三等社員と女秘書」の西垣六郎が撮影を担当した。主なる出演者は「やがて青空」の小林桂樹、「朝霧(1955)」の志村喬、「三等社員と女秘書」の宇津井健、「次郎物語(1955)」の阿部寿美子、「柔道流転」の安西郷子、「ジャンケン娘」の高田稔など。
ストーリー
国電Ｓ駅前の交番に、一目でそれと知れる田舎娘がやって来た。隣村出身の和久井巡査に、東京で働くことになったとマツが挨拶にきたのだが、和久井巡査は交番荒らしの札つき美人に百円捲き上げられてしまうほどのお人好しだ。同僚の花園巡査は、質屋の娘、そば屋の娘、本屋の娘、旅館の娘……と増える一方のガール・フレンドを利用してはグングン点数を稼いで行く。この交番にはほかにニュー・フェイスの谷川巡査と大先輩の大坪巡査がいる。組長格の大坪巡査が近頃成績が最低ベースにも達しないのは、一人息子の家出以来めっきり老け込んだせいらしい。それでも老巡査は、息子を探すのには都合のよい交番勤務に満足しているのである。ある日、和久井巡査は戸籍調べでピアノを弾く令嬢に心を惹かれるが、それから数日後、教会から結婚式を挙げたばかりの令嬢が新郎と相携えて出てくるのを見かけ、わが恋は終りぬと呟くのであった。やがて国電ガード下で夜の女の一斉検挙があった夜、和久井巡査はユリと名をかえたマツに再会して感慨無量だった。だが暫く経ったある日、マツは犯人捕縛に一役買って和久井巡査を喜ばせた。このころ、大坪巡査の息子の行方も判った。「心を入れかえて一生懸命働いています」という便りが、北海道から届いたとき、この老巡査はうれし涙にくれた。花園巡査の栄転でこの交番も一人減ったが、残された三巡査は今までになくハリきっている。
キャスト
志村喬
大坪巡査
宇津井健
花園巡査
御木本伸介
谷川巡査
高田稔
宮川警部補
倉橋宏明
松本刑事
児玉一郎
佐竹巡査部長
菊地双三郎
鈴木巡査
阿部寿美子
夜の女ユリ
加藤欣子
夜の女お富
城美穂
夜の女お絹
三原葉子
夜の女おふみ
安西郷子
瑠美子
内田あけみ
久美子
若杉嘉津子
まり子
英百合子
大坪さき
天知茂
大坪一郎
多々良純
バタ屋
花岡菊子
バタ屋の女房
伊東隆
正太郎少年
加東大介
父健吉
若月輝夫
酔漢
小倉繁
易者
井上大助
三郎少年
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Policeman's Love
- 製作年
- 1955年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 新東宝
- 初公開日
- 1955年11月8日
- 上映時間
- 91分
- 製作会社
- 新東宝
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
