青い夜霧の港町
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青い夜霧の港町

1956年6月29日公開、97分
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港町横浜を背景に若い拳闘家の愛と苦悩を描いたメロドラマ。「裏町のお嬢さん」の共同脚色者の一人椎名利夫の脚本を「「少年宮本武蔵」より 晴姿稚児の剣法」の酒井辰雄が監督した。撮影は「女の足あと」の長岡博之。主な出演者は「楽天夫人」の大木実、「道(1956)」の島崎雪子「ホガラカさん (二部作)」の日守新一、野辺かほる、船山裕二、「緑なる人 (二部作)」の菅佐原英一、他に中川弘子、七浦弘子など。

ストーリー

元チャンピオン大倉健は試合相手の内村剛を殴殺したことからリング生活に見切りをつけ、貨物船の機関夫になった。三年の後、久方ぶりに横浜に上陸した彼は丘の墓地で、ファッション・モデルをしている剛の夫亡人和江に出会い、お互に惹かれる。だが剛の弟次夫は兄の仇を討つ機会を狙い、大学の拳闘部で猛練習を続けていた。健は師匠である興国拳闘クラブのオーナー沢井兵吉の家を訪れたが、彼は体をこわしてオーナー生活を辞め、妻初子が保険勧誘員、娘素子はゴルフ場でキャディをやって家計を支えていた。素子が紹介した大陽興行社長関口の世話で、健はキャバレーのボーイ兼用心棒として働くことになる。次夫は兄の仇健と親しみを増して行く和江の態度に憤激し、仲良しの女子学生啓子や和江の制止も聞かず家出してしまった。和江はこれを機会に健との交際を反省し、以前から話のあった啓子の兄で銀行員の男との結婚を決意する。一方、健は素子を愛するサンドイッチマン五郎の願いで彼に拳闘をコーチすることになった。こうした時、兵吉は突然急病で倒れた。知らせを受けた健は百方金策に奔走したが成功せず、止むなくリング復帰を条件に、関口から大金を借り受ける。だが試合の相手は何と次夫であった。試合当日、和江、素子、初子たちがラジオやテレビの前で息を呑む間、公会堂のリング上では健が次夫のパンチに殆ど無抵抗のまま第八ラウンドを終えていた。だが兵吉の激励に闘志を燃した健は遂に得意の左ストレートで次夫をKOした。試合前、次夫に賭けた大金を健の勝利で失った関口は手下に健を襲わせ、それを阻止しようとした次夫は傷ついて病院に入った。夕暮れ時、内村剛の墓前に佇む健を探し当てた和江は始めて彼に愛情を打ち明ける。しかし健は苦しい胸を押えて彼女に啓子の兄の許に帰るようすすめ、再び貨物船に戻った。やがて桟橋に駈けつけた和江の前を、健と相棒山本の乗った貨物船が静かに夜霧の中に消えて行った。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1956年6月29日
上映時間
97分
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社