ノーマ・タルマッジ
San_San
中国の都北京に住む高官の娘サン・サンは米国領事館の書記ジョン・ウォードンと恋仲で密に結婚していった。父の高官は時の皇帝の恩寵に預からんものとウォードンが旅行中に娘を後宮に奉ったが、皇帝はサン・サンにはすでに児のある事こと知り、烈火の如く憤り兵士に命じて娘を殺させてしまう。恨みを呑んで凶刃に斃れたサンサンの遺児トーイはマニラに来て成人し、今は赤十字病院に勤める身となっている。ハルバート中尉とトーイとは恋仲であった。中尉の後見人こそはトーイの真の父ジョン・ウォードンで、今はマニラの領事となっている。中尉がトーイと結婚せんとするを知ったウォードンは、我が娘とは露知らず固く異議を称えて中尉に出張を命じて2人の仲を割こうとした。ところが計らずウォードンが重病に掛り、トーイの手厚き看護によって命を取り止めることができ、あまつさえトーイが我が娘なることを知ったので、己が若き日の苦き恋を想い出し、ハルバートとトーイとの結婚を許した。
San_San
Mandarin
Wong_Li
John_Worden
The_Chinese_Emperor
Lieut._Philip_Halbert
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