ロバート・テイラー
Christopher_Kelvaney
「ブラボー砦の脱出」のニコラス・ネイファックが1954年に製作したギャング映画で、ウィリアム・P・マッギヴァーンの小説から「六つの橋を渡る男」のシドニー・ボームが脚色、「艦隊は踊る」のロイ・ローランドが監督した。撮影は「対決」のジョン・サイツ、音楽は「ブラボー砦の脱出」のジェフ・アレクサンダーである。出演者は「王家の谷」のロバート・テイラー、「フォルウォスの黒楯」のジャネット・リー、「前科者」のジョージ・ラフト、「あの高地を取れ」のスティーヴ・フォレスト、「愛欲と戦場」のアン・フランシス、ロバート・エレンスティーンなど。
クリス(ロバート・テイラー)と弟のエディ(スティーヴ・フォレスト)は貧しい家に育ち、大都会に出てともに警官になった。兄は万事抜け目なく、弟は実直な性格。性格のあわぬ2人は別々のアパートで生活していた。ある夜、麻薬中毒の女から金を受け取った男が、別の男にナイフで殺された。そこを通り合せ、犯人の顔を見たエディはクリスに知らせ、2人で犯人を捕えた。翌朝、犯人の親分ボーモント(ジョージ・ラフト)からクリスに会見申し込みの電話がかかって来た。1万5000ドル出すからこの事件を流せというのだった。クリスは引き受けてエディの説得にかかったが、彼は頑として拒否した。約束の期日は迫るばかり、クリスは、エディの恋人カレン(ジャネット・リー)を訪れ、エディの命にかかわるからと説得を依頼したが、彼女も引き受けることはできなかった。ボーモントに呼ばれて彼のアパートに行ったクリスは、口論のあげく彼と用心棒をなぐり倒して逃れた。危険の迫ったことを弟エディに知らせようとしたが彼を探し出せず、アパートへ帰って見ると、ボーモントに棄てられた情婦ナンシー(アン・フランシス)がおり、エディが背後から射殺されたことを告げた。弟を殺され正義に目ざめたクリスは持金全部を情報屋に出して殺害犯人逮捕に没頭した。署長からの辞職要求にも猶予を願った。クリスは、エディが殺される少し前、西部流れのラングリーという男がボーモントに雇われたという情報をえた。そして途中一緒になったマイヤー刑事とともにその隠れ家を襲い、ラングリーを捕えた。しかしボーモント一味に襲われ、烈しい拳銃戦が展開された。救助隊がかけつけたとき、車の中にボーモントの死体が発見され、傍らには重傷のクリスが横たわっていた。
Christopher_Kelvaney
Karen_Stephanson
Dan_Beaumonte
Eddie_Kelvaney
Nancy_Corlane
Sidney_Y._Myers
Ackerman
Father_Ahearn
Johnny_Stark
Wrinkles_Fallon
Langley
Selma
Lt._Vince_D._Bardeman
Manny
Patrolman_Mullins
監督
原作
製作
撮影
音楽
美術
美術
編集
録音
脚色
[c]キネマ旬報社