忠臣蔵(1958)
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忠臣蔵(1958)

1958年4月1日公開、166分、時代劇
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大映創立十八年を記念して作られた忠臣蔵。渡辺邦男、八尋不二、民門敏雄、松村正温と四人で共同執筆した脚本を「アンコール・ワット物語 美しき哀愁」の渡辺邦男が監督、渡辺孝が撮影をそれぞれ担当した。出演は内蔵助の長谷川一夫を筆頭に、鶴田浩二、菅原謙二、山本富士子、京マチ子、市川雷蔵、根上淳、淡島千景、三益愛子、川口浩等々のオールスター・キャスト。色彩は大映カラー。

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ストーリー

元禄十四年三月、江戸城松の廊下で、浅野内匠頭は度重なる侮辱にたえかね、勅使接待役指南の吉良上野介へ刃傷に及んだ。幕府では上野介派の老中柳沢出羽守が目付役多門や老中士屋らの反対を押しきり、上野介は咎めなし、内匠頭は右京太夫邸で即日切腹という処分を裁決した。赤穂で、悲報を受けた内蔵助は、家中の意見を篭城から殉死へ導き、その後始めて仇討の意図を打ち明けた。内蔵助は順序として浅野家再興の嘆願書を脇坂淡路守に託したが、出羽守はこれも受けつけぬ。上野介の実子上杉綱憲は家老千坂に上野介の警戒にあたらせ、各方面に間者を放った。内蔵助は赤穂退去の後は京都山科に住んだが、再興嘆願の件で江戸へ下って、瑶泉院を訪れた帰途、吉良方の刺客に襲われた。それを救ったのは目付役多門だったが、彼は事件以来、赤穂浪士たちを陰に陽に庇護しつづけてきていた。堀部安兵衛は小人数でも早く仇討をと急進的だったが、内蔵助からさとされ、思い止る。半歳後、内蔵助は祇園の茶屋で毎夜遊びほうけた。太夫は浮橋、五月ら。浪人から犬侍と罵られたりする。茶屋の仲居は千坂の放った間者るいだった。家再興の望みが断たれると、彼は太夫を身請けし、山科へ帰り、主税のみを残して妻子を離別した。妻りくは仏壇の位牌から彼の本心を悟った--。るいは千坂から内蔵助を斬れとの命を受けたが、彼の澄んだ心にどうしても斬れなかった。他の間者が刺客を連れて襲ってきたが、主税らが追い払った。機は熟し、内蔵助らは江戸へ向った、--途中、近衛家用人の暖かい援助を受けたりした。千坂は上野介が旅に出るという噂を立たせ、それを襲うだろう赤穂浪士を一挙に倒そうとした。内蔵助はそれを看破し、逸る同志を抑えた。--赤穂の士は全員江戸に集り、決行の日は後十日に迫ったが、吉良屋敷の絵図面が必要になった。岡野金右衛門は大工の娘お鈴が恋人だった。が、彼女に絵図面の入手を頼むのは、真実の恋がその方便だと受け取られそうでいやだった。しかし、彼女は判ってくれ、絵図面は手に入った。るいは再び千坂の命で内蔵助の宿へ探りに行ったが、逆に彼らへ吉良家茶会の日取りを教えた。十二月十四日。その帰途、大高源五の身代りに清水一角に斬られたが、最後まで内蔵助の所在を明さなかった。決行当日、内蔵助は瑶泉院のもとを訪ね、ひそかに別れを告げたが、間者を恐れ決行のことを明らさまには言わなかった。彼女は彼を責めたが、彼が去って後、その歌日記で始めてことを知り、その成功を祈った。同じ頃、赤垣源蔵は兄と、勝田新左衛門は妻と、それぞれよそながらの苦しい別れを告げていた--。四十七士はそば屋の二階で勢揃いすると、降りしきる雪をついて本所吉良屋敷へ討ち入った。乱闘が続き、ついに炭小屋に隠れる上野介の首級をあげた。翌日、江戸中の市民が--お鈴など浪士ゆかりの人々が立ち並ぶ中を、四十七士は両国橋まで引き揚げてきた。その橋脇の駕篭の中で、白衣をつけた瑶泉院が合掌していた。

キャスト

長谷川一夫

長谷川一夫

大石内蔵助

市川雷蔵

市川雷蔵

浅野内匠頭

鶴田浩二

鶴田浩二

岡野金右衛門

勝新太郎

勝新太郎

赤垣源蔵

川口浩

川口浩

大石主税

梅若正二

梅若正二

矢頭右衛門七

黒川弥太郎

黒川弥太郎

片岡源吾衛門

林成年

林成年

堀部安兵衛

川崎敬三

川崎敬三

勝田新左衛門

北原義郎

北原義郎

間十次郎

石井竜一

石井竜一

竹林唯七

伊沢一郎

伊沢一郎

前原伊助

信欣三

信欣三

小野寺十内

杉山昌三九

杉山昌三九

不破数右衛門

荒木忍

荒木忍

堀部弥兵衛

葛木香一

葛木香一

原惣右衛門

伊達三郎

伊達三郎

杉野十兵次

舟木洋一

舟木洋一

神崎与五郎

花布辰男

花布辰男

吉田忠左衛門

和泉千太郎

和泉千太郎

萱野三平

高倉一郎

高倉一郎

潮田又之丞

藤間大輔

藤間大輔

倉橋伝助

横山文彦

横山文彦

寺坂吉右衛門

五代千太郎

五代千太郎

早水藤左衛門

玉置一恵

玉置一恵

近松勘六

品川隆二

品川隆二

大高源吾

京マチ子

京マチ子

女間者おるい

若尾文子

若尾文子

大工の娘お鈴

山本富士子

山本富士子

瑶泉院

淡島千景

淡島千景

大石の妻りく

木暮実千代

木暮実千代

浮橋太夫

三益愛子

三益愛子

戸田の局

小野道子

小野道子

腰元紅梅

浦路洋子

浦路洋子

勝田の妻八重

中村玉緒

中村玉緒

浅野家腰元みどり

阿井美千子

阿井美千子

一力の遊女楓

近藤美恵子

近藤美恵子

一力の遊女五月

矢島ひろ子

矢島ひろ子

一力の遊女紅葉

藤田佳子

藤田佳子

一力の遊女玉葉

八潮悠子

八潮悠子

一力の遊女夕凪

穂高のり子

穂高のり子

一力の遊女薄雲

三田登喜子

三田登喜子

一力の遊女夕霧

浜世津子

浜世津子

一力の遊女千歳

若杉曜子

若杉曜子

一力の遊女小車

小町瑠美子

小町瑠美子

一力の遊女誰袖

春風すみれ

春風すみれ

一力の遊女村雨

真風圭子

真風圭子

一力の遊女薫

鳥居香月子

鳥居香月子

一力の遊女若水

川上康子

川上康子

舞妓小菊

市川和子

市川和子

舞妓ちょん丸

大美輝子

大美輝子

仲居お梅

橘公子

橘公子

仲居お八重

滝花久子

滝花久子

弥兵衛妻きわ

朝雲照代

朝雲照代

塩山の妻まき

若松和子

若松和子

塩山の下女お杉

東山千栄子

東山千栄子

大石の母おたか

根上淳

根上淳

多門伝八郎

清水将夫

清水将夫

伊達左京亮

清水元

清水元

牟岐平右衛門

松本克平

松本克平

梶川与惣兵衛

二代目澤村宗之助

二代目澤村宗之助

荘田下総守

南条新太郎

南条新太郎

清閑院中納言

春本富士夫

春本富士夫

柳原大納言

原聖四郎

原聖四郎

脇坂淡路守

志摩靖彦

志摩靖彦

柳沢出羽守

菅原謙二

菅原謙二

関根弥次郎

志村喬

志村喬

大竹重兵衛

潮万太郎

潮万太郎

町人金太

月田昌也

月田昌也

町人松造

坊屋三郎

坊屋三郎

町人源吉

見明凡太朗

見明凡太朗

大工政五郎

東良之助

東良之助

本陣主人清兵衛

石原須磨男

石原須磨男

番頭左兵衛

上田寛

上田寛

瓦版売り

沖時男

沖時男

吉良家門番

大杉潤

大杉潤

吉良家門番

光岡龍三郎

光岡龍三郎

吉良家付人

堀北幸夫

堀北幸夫

吉良家付人

藤川準

藤川準

吉良家付人

羅門光三郎

羅門光三郎

吉良家付人

水原浩一

水原浩一

塩山家門番幸平

浜田雄史

浜田雄史

折助甲

大国八郎

大国八郎

折助乙

南部彰三

南部彰三

安井彦右衛門

寺島雄作

寺島雄作

松原多仲

天野一郎

天野一郎

青木久之進

浅尾奥山

浅尾奥山

山田宗[彳扁]

香川良介

香川良介

塩山伊左衛門

二代目中村鴈治郎

二代目中村鴈治郎

垣見五郎兵衛

滝沢修

滝沢修

吉良上野介

小沢栄太郎

小沢栄太郎

千坂兵部

田崎潤

田崎潤

清水一角

高松英郎

高松英郎

小林平八郎

千葉敏郎

千葉敏郎

山岡平八郎

船越英二

船越英二

上杉綱憲

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作品データ

製作年
1958年
製作国
日本
初公開日
1958年4月1日
上映時間
166分
製作会社
大映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社