夜の波紋:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
夜の波紋
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夜の波紋

1958年5月18日公開、102分
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「口から出まかせ」の菊島隆三に、内川清一郎が参加した脚本を、同じく「口から出まかせ」の内川清一郎が自ら監督した異色現代劇。撮影は「江戸群盗伝」の太田真一。主演は「花のうず潮」の大木実、「若い広場」の高千穂ひづるをはじめ、杉田弘子、仲代達矢、菅佐原英一、千田是也など。

ストーリー

京都の祇園、絢爛眼を奪うばかりの“都おどり”の舞台。だがその裏には時代に逆行する、封建的な格式と慣習があった。不幸の境遇から、祇園の社会に飛込んだ京子は、世の中でお金しか頼れぬと信じていた。それには“都おどり”の主役をとらねば。しかし京子には何んの後立てもなかった。野望に燃える京子の前には、祇園きっての芸妓花恵に秀勇がいた。その影には関西財界の巨頭岸井や画家の芦田がいた。彼女はその愛弟子森を通じて、芦田に近づいた。彼女は自分の体を代償に建築庁の役人真崎から、多額の金を引出した。そんな京子にも、医学生の恋人秋本高志がいた。彼女のホン放な行動に冷い眼を向ける、古風な花恵をしり目に、真崎が公金横領で逮捕されると、今度は秀勇のパトロン岸井に接近した。岸井は秀勇に想いを遂げられぬと知るや“都おどり”の主役を代償に京子を我が物にした。そして、京子は高志との将来のために、医師開業の資金を出してやった。“都おどり”の日。番組の中に京子の名前はなかった。それは封建的な格式と、岸井の裏切りのためだった。半狂乱になった京子は高志の許へ走った。しかし、高志にはすでに院長の娘との結婚が決っていた。彼はせめてもの償いと、彼女に金を返した。悲歎にくれる京子は、自殺をはかったが、一命を取止めた。そんな京子の枕許で、同じような運命をたどった花恵が、自分の悲しい過去の話をするのだった。花恵の励しで、再び強く生きようと決意した京子のもとに、彼女をモデルにした森の絵が、入選したという報せがとどいた。今日もまた“都おどり”で、京の春はたけなわである。

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作品データ

原題
The Gion Tempest
製作年
1958年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1958年5月18日
上映時間
102分
製作会社
松竹・京都


[c]キネマ旬報社