監督、製作、原画
「ふくすけ」に次ぐおとぎプロダクションの第二作で、約一時間の上映時間をもち、製作期間十五カ月にわたった極彩色の長篇漫画映画。日本の民話「不思議なヒョウタン」からヒントを得て製作されたものである。
ストーリー
平和な蛙の村に、ある日舟に乗った無法者の蛙・ダンベエが、息子のケロ八を連れて流れ込んで来た。ダンベエはパチンコの早射ち名手、静かな村に時ならぬ騒動が起こった。ひょうたんの家に住んでいたひょうたんすずめも、ダンベエのパチンコに射たれてケガをした。通りかかったゼンスケとその娘のピョン子に助けられたものの、直り切らない体でとび出したすずめはまたダンベエにつかまった。ダンベエはこのすずめを使って見世物を始めた。駈けつけたゼンスケはすずめを取り返したが、ちょっとしたはずみですずめは死んでしまった。ゼンスケとピョン子はすずめを丘に葬った。幾日かたって、ゼンスケ親娘が墓まいりに行くと、埋めた場所から奇妙な芽が伸び、大きなひょうたんが一つなった。もいでみると、中からお米がざくざく出て来る。ダンベエは早速このひょうたんを盗んだ。ところが、いくら振ってもお米は出ない。ひねくり廻すうちひょうたんは川に落ち、またゼンスケの手に戻った。おさまらないダンベエ、すずめを一羽射ち殺し埋めてみた。芽は出たが、これはトゲだらけの不気味なひょうたん、中からは黒い汚いスミが出るばかり。ダンベエはオノでこれを真二つにした。中から現われたのは、気味の悪いまっ黒なおばけだった。このおばけにさんざんの目にあわされたダンベエは、命からがら舟に乗り、どこか遠くへ逃げ去った。
スタッフ
撮影、編集
小松義孝
音楽
宅孝二
背景
中原健喜
編集
おかだえみこ
編集
大久保宏
彩色
長井克子
彩色
田口恵美子
彩色
木村協子
彩色
内山絢子
彩色
友野長子
彩色
市原妙子
彩色
小山照子
彩色
関根スミ子
動画
鈴木伸一
動画
町山みつひろ
動画
秦泉寺博
動画
山本栄一
動画
山田幸弘
動画
永田敏郎
動画