エドモンド・ロウ
Chatrand
フルトン・アワースラー及びロウェル・ブランタノの二人が合作した舞台劇からバリー・コナーズとフィリップ・クラインが映画台本にかき改め「街のをんな」と同様ウィリアム・キャメロン・メンジースとケネス・マッケンナ両人が監督したもので主演者は「各国の女」「愛の暴風」のエドモンド・ロウと「踊るカレッジ」「熱沙果つるところ」のロイス・モーラン、助演するは「各国の女」「ビッグ・トレイル(1930)」のエル・ブレンデル、ジョージ・E・ストーン、ハワード・フィリップス、アール・フォックスその他で撮影者は「四つの壁」「ソレルとその子」のジェームズ・ウォン・ホウである。
催眠術を得意とする魔術師のシャトランドは己が助手である若者アレクサンダーを健忘症の状態にしてみようと苦心した。ビヴァリー・レーンという娘は、このアレクサンダーを一目見るや10年来巡り会いたいと思っていた兄だと直感的に信じた。そして現在自分の面倒を見てくれている金持ちの伯父カリントンにその話をした。そこで二人は事実を確かめるためにシャトランド出演中のティヴォリ劇場へ赴くこととなった。シャトランドが舞台に姿を現した時、彼は助手のアレクサンダーに18番の催眠術をかけようとした。小道具の一つとして一個のロケットが用いられたが、それはビヴァリーがアレクサンダーに与えた品物なのでカリントンは不承知を唱え出した。この結果、シャトランドとカリントンは客席で争いはじめた。折りも折り、突然電気が消え、しかも一発の銃声さえ聞こえた。そして再び灯がついた時カリントンは致命的な重傷を負っていた。ライレー警部はこの事件をシャトランドとアレクサンダーが予ねてから計画していたものと睨み、アレクサンダーを嫌疑者として引致した。シャトランドは彼の無罪を立証するためあらゆる奔走をした。ビヴァリーもついに思いあまって彼を己が肉親の兄弟であると発表し、世人を驚かした。そのため、アレクサンダーは解放されたが真犯人は未だ縛に就かなかった。やがてある霊謀術の方法によって下手人が発見されるに至った。そしてそれに力を尽くしたシャトランドは自分達の上に蓋われた世人の疑いを解くことが出来た。この事件がこうして終局を告げた時、シャトランドはいつのまにかビヴァリーに恋している自分を発見した。そしてそれを打ち明けた彼はビヴァリーも同じ想いであったことを聞かされたのである。
Chatrand
Beverly_Lane
Ole
Dr._Blackstone
Alexander
Carrington
Schmidt
Estelle
Tommy
Inspector_Riley
Butch
Goldberg
The_Kid
Mrs._Wimbledon
監督
監督
原作
原作
撮影
台詞
台詞
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