片岡千恵蔵
俵星玄蕃
俵星玄蕃と赤穂浪士杉野十平次の友情を描いた娯楽時代劇で「水戸黄門 天下の副将軍」の小国英雄の脚本を、「大岡政談 千鳥の印篭」のコンビ佐々木康が監督し、三木滋人が撮影した。
浅野内匠頭長矩は吉良上野介に刃傷に及び、身は切腹、お家は断絶となった。元城代家老大石内蔵助以下の赤穂浪士は、吉良邸の様子をさぐり討入りの機をうかがっていた。松坂町界隈にお目見えした夜鳴そば屋の平次もその一人だ。赤穂浪士杉野十平次次房である。ある夜、無辺流槍術指南の看板をかかげろ俵星玄蕃に呼びとめられた。玄蕃の娘・妙は美しかった。三人の交情が始った。料亭の女将で吉良の思い者であるお蘭が、十平次に一目惚れした。それを聞いた赤穂の一党は、十平次にその愛にこたえるよう命じた。十平次は悲しかった。未熟な武芸ゆえだ。翌日から十平次は玄蕃に立ち向った。次第に腕を上げていった。十平次の真剣さに、玄蕃は彼の仇討ちの望みを見破っていた。ある日の道場、玄蕃の槍先は不断のそれではなかった。畳に突き刺った槍先が一瞬舞って、次から次へと槍先に畳が飛ぶ。無辺流畳返しだ。屋内に踏みこんだ際の戦い方を伝授したのである。お蘭も十平次には勝てなかった。吉良を裏切り、吉良の動静を洩らした。元禄十五年十二月十四日、朝からの大雪。山鹿流の陣太鼓が響いた。十平次の活躍はひときわめざましかった。飛ぶ畳、舞う畳、玄蕃の槍は十平次に生きたのだ。そして十平次の額には妙の簪があった。
俵星玄蕃
杉野十平次
俵星妙
大石内蔵助
大石主税
片岡源五右衛門
原惣右衛門
横川勘平
吉田忠左衛門
間瀬久太夫
堀部安兵衛
潮田又之丞
岡野金右衛門
小野寺十内
奥田孫太夫
間喜兵衛
間十次郎
村松三太夫
倉橋伝助
勝田新左衛門
武林唯七
神崎与五郎
近松勘六
室井左六
お蘭
お兼
猿橋右門
和久半太夫
前田平内
丸尾鶴吉
吉良邸門番A
吉良邸門番B
道場の弟子A
道場の弟子B
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