矢尾一樹
ワタル
突如世界に吹き荒れた謎の風によって、記憶喪失症になってしまった人類の軌跡を求めて旅立つ少年の姿を描く近未来SFアニメ。菊地秀行原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「ファイブスター物語」のやまざきかずお。共同脚本は「迷宮物語」(第二話)の川尻善昭と倉田研次。作画監督は中村悟と「ヴイナス戦記」の仲盛文がそれぞれ担当。
199X年。謎の風によって地球上の全人類は記憶喪失症になり、原始的な生活を強いられることになった。そんな中、唯一記憶を持つ少年がいた。その少年・ワタルも最初は皆と同じく記憶喪失症になったものの、軍による脳外科手術によって記憶喪失にかからなかった頭脳サイボーグの少年・ジョニーによって新たなる記憶を授けられたのだった。だが、ジョニーはそれから間もなくワタルに全てを託して病死してしまう。ワタルはそんなジョニーの遺志を継いで、文明も文化も失った人類のその後を心に刻み付けるために一人、広大なアメリカ大陸を旅していたのだ。サンフランシスコに着いたワタルは、そこで有人式二歩行ロボット・ガーディアンによる殺戮行為を見る。そんなガーディアンにマグナムを握り締め、単身立ち向かうワタルの前に謎の少女が現れる。彼女の助言を得てガーディアンを倒したワタルは、その少女・ソフィアと共に旅を続けることになる。ソフィアもまたジョニーと同じく記憶喪失症にかかっていなかったのだ。そして半壊したロサンゼルスに着いた二人は、人々に追われる少女・スーと彼女を守る為に闘うリトル・ジョンと出会う。ワタルに助けられたスーは、与えられた一瞬の時をむさぼるようにはしゃぎまわる。だがスーは日暮れ時、誰にも別れを告げずに立ち去ってしまう。スーは神に捧げられた生け贄だったのだ。そして無慈悲な神の行為によるスーの死を目撃したワタルは、怒りに燃えてその神を倒す。神の正体は巨大な都市開発用土木ユニットだった。そしてリトル・ジョンは一人ロスに残るのだった。ラスベガスを目指す途中、ワタルたちは突如ガーディアンの襲撃を受ける。それによって負傷したワタルは気が付くと病院のベットに横たわっていた。町の名はエターナル・タウンというかつて合衆国によって開発された理想のモデル都市だった。しかしこの街に住む人間は二人しかおらず、驚いたことに二人とも記憶を失ってなかった。リサとシンプソンと名乗るこの二人はこの街のコンピューターに操られていたのだ。ワタルは二人を救い出そうとするが、結局街に残る二人。そしてワタルの旅は続いていくのだった。
監督、脚本
脚本、監修
脚本
原作
作画監督
メカ作監
製作
エクゼクティブ・プロデューサー
撮影監督
音楽監督
美術監督
編集
音響監督
プロデューサー
監修