愛情行路:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
愛情行路
愛情行路
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愛情行路

1958年公開
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脚本は「女生徒と教師」「はたちの青春」(武井韶平と共同)を執筆し「恥かしい頃」の製作を担当した柳井隆雄のオリジナルもの、監督は「リラの花忘れじ」につぐ原研吉、出演者は「リラの花忘れじ」の井上正夫と細川俊夫、「女だけの夜」の小夜福子と水戸光子、「激怒」の宇佐美淳、「若き日の血は燃えて」の新人高橋貞二など。ほかにこの映画で新人山田英子がデヴュする。

ストーリー

老詩人谷白秋は娘の百合とそのいとこ夏江を相手に富士山麓の別荘村にささやかなホテルをいとなんでいた。ある日百合が二人の客をつれて来た。それは峰と寺本といって二人はともに外地で生死を誓った仲であり、寺本は失明して帰ったため彼の恋人に背き去られた。その恋人をたずね峰は寺本をはげましここまで来たが、寺本は女への失望から愛する音楽への情熱も失って途中自殺をはかったところを百合に救われたのである。やがて彼は快復したが、二人の所持金は貧しいので白秋に対して率直に寺本のバイオリンを代償にとってくれと頼んだ。夏江は寺本のために演奏会を提案してホテルの二間を解放して会場にあてた。客はわずかであったが貴い寄附が集った。この夜村の不良の一人が寺本の耳につぶやいた。「相棒に気をつけなよ、今夜は一人で三千円も寄附した人があったぜ」、もちろんそれはでたらめであった。寺本はこの言葉を信じ、三千円の件につき何もふれない峰を疑い始めた。見かねた百合も峰の証明に立ったが逆効果でしかなかった。ある日ホテルに二組の客があった。一人は舟木という検事で今一組は女づれの新興成金であった。その夜三千円のために峰はねむられず、ふと通り魔のように成金氏の財布に手をつけた。その夜更け父にそむいて家出をした百合の兄信太郎が牧子という臨月の女をつれてひょう然と帰って来た。白秋は頑固に信太郎を許さない。百合は二人のために泣いて父と争った。翌朝人のねむりのさめないホテルから寺本と峰、それに信太郎たちの二組が消えたホテルは成金氏の三千円盗難事件で大さわぎとなった。峠で一休みした峰は寺本に三千円をにぎらせ「うそをいってすまなかった」とわびた。然し寺本の表情は動かない。その時巡査が自転車で追いついた。峰は一切を観念したとき寺本が突然叫んだ「犯人はぼくだ」その時バスがついて舟木と百合が降りた。「もう事件は解決した、君達の今後の面倒はぼくが見る」。みんなの心は明るかった。

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作品データ

製作年
1958年
製作国
日本
初公開日
1958年
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社