火の薔薇:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
火の薔薇
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火の薔薇

1948年9月1日公開、69分
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「不死鳥」「噂の男」の小出孝の製作。脚本は「わが生涯のかがやける日」に次いで新藤兼人が執筆。監督には「炎とともに」に先立って中村登が当たる。カメラは「弥次喜多凸凹道中」「シミキンの探偵王」森田俊保。「たそがれの密会」に引続き浜田百合子の出演で「肖像」に次ぐ佐田啓二が「彼と共に去りぬ」以来三本目の主演映画。その他清水將夫、菅井一郎(東宝)堺駿二の特別出演がある。

ストーリー

孝子は盲しいの文夫の治療費を稼ぐ為にあるヤミ会社の秘書をしていた。二人は許婚の仲であった。わずかな月給のしがない生活の中にも文夫の快癒を一るの望みとして孜々と働いていた。今日の日曜日も小田原の診療所の文夫を訪れるのだった。幸い孝子のアパートの人靴屋の芳さん、コックの留さん、それに同僚の千代、皆貧乏暮らしはしているがいい人達ばかりであった。ある日孝子はフトした事から会社をやめさせられた。しかも千代もまた生活苦に落ごしていかなければならなかった。ダンサー、イン売その挙句の果てはカッ血して病院に運ばれていった。悲しい「女」の運命を見るにつけ孝子は幾度びか迷うのであった。思い切ってダンスホールに足を入れて見わしたものの、文夫の幻が孝子の心を離さなかった。しかし入院費がもう三月もたまっていた。それに優しい田辺博士が文夫の為に最後の手術をしてくれるというのだった。「どうしてもお金が必要なのだわ」とうそぶいては見るものの今の孝子にはどうする事も出来ない。思い余って留さんとサラ洗いもし、芳さんのくつミガキまで手伝って見た。文夫も孝子の苦痛を見て服毒までしたが、博士に励まされ、雄々しくも、のるかそるかの手術を決行した。手術は成功だった。思い余って文夫のもとに泣崩れた孝子を、今は却って文夫が励ますのであった。

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作品データ

製作年
1948年
製作国
日本
配給
松竹・大船
初公開日
1948年9月1日
上映時間
69分
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社