白昼の決闘(1950):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
白昼の決闘(1950)
白昼の決闘(1950)
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白昼の決闘(1950)

1950年3月7日公開、109分
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「青い山脈(1949)」「妻と女記者」の藤本真澄のプロと新東宝提携作品である。入江徳郎、扇谷正造著の『書かれざる特種』『ストライキ記者』より、「無頼漢長兵衞」「おどろき一家」を書いた八住利雄が脚本を執筆。「望みなきに非ず」「平次八百八町」の佐伯清が監督する。撮影は「小原庄助さん」の鈴木博が担当する。主演者は「暴力の街」「妻と女記者」の池部良、「青い山脈(1949)」「石中先生行状記(1950)」の杉葉子らで、他に「暴力の街」の岸旗江、「花の素顔」「悲しき口笛」の菅井一郎、「七彩の虹」「暁の脱走」の小沢栄らが助演する。

ストーリー

村島伍一はA市にある朝陽新聞支局に、新婚二日目にして勤務を命じられた。このA市も東京と同様住宅難で、今日も妻の千絵が会いにやってきたが、相変わらず新聞記者生活の多忙で満足に二人で過ごすことも出来なかった。千絵は父が新聞記者をやっていたのでその生活には馴れてはいたものの淋しかった。またこの日はちょうど運悪く、大事件や自殺者などがあり手離すことが出来なかった。その上村島は中央新聞の相坂三平にいつも特種と思い込んでもしてやられて、そのうっぷんは最高潮に達していた時だった。次の日に帰宅した伍一は、妻の千絵の友達の冬木俊子がA市で電話交換手をしていると聞き、直感で相坂三平と冬木俊子の間を疑った。案の定支局長の井田と伍一の計略に彼等は引っかかってしまった。相坂三平は千絵の父の天沼喬吉に仕込まれ、新聞記者は鬼になれと教え込まれた成り立ちで、も早俊子も三平もA市には居られなくなってしまった。それから一年たった。伍一も何んとか朝陽新聞の東京本社に転勤し、その寮に妻の千絵と二人で薄給ながらも世帯をもつことが出来た。そして千絵の父は引き揚げ同盟の連中と化粧品の会社を作り間借りして住んでいた。伍一の隣の部屋にはコンさんがユーモラスな生活を営んでいた。伍一はいつも彼に何かを教えられていた。ある日伍一は父が社に尋ねて来た時近くの食堂で、相坂三平に出会った。父の喬吉も暫くぶりで彼に会ったが、伍一との間はまだわだかまりがあった。三平は関東新聞の記者をしているといって、三流新聞だよと笑っていた。それからというものは、取材に出る伍一に例の執拗さをもって三平が食い下がってきた。そのあげく喬吉の会社がつぶれかかっているのを、新聞に出さないで欲しいという喬吉の頼みに三平は遂に出してしまい、喬吉を窮地に落とし入れてしまった。喬吉は自分が育てた鬼に殺された、自分の昔を呪いたいと言った。ちょうどその頃、冬木俊子は三平と別れて教員をやっていたが、舟が転覆して児童七人が死亡して事件を起こしてしまった。三平は俊子を見て驚いたが、新聞記者だよといって食い下がってきた。怒った伍一は三平と対決となった。俊子の愛情を感じていた三平は、喬吉に教えられた押しの一手が出世の唯一の道だと考えていたと告白して泣きつづけるのであった。

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作品データ

製作年
1950年
製作国
日本
配給
新東宝
初公開日
1950年3月7日
上映時間
109分
製作会社
新東宝=藤本プロ


[c]キネマ旬報社