脱獄(1950):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
脱獄(1950)
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脱獄(1950)

1950年3月5日公開、103分
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製作は「野良犬(1949)」「続不良少女」の本木莊二郎。脚本ならびに演出は「風の子」「春の戯れ」などの山本嘉次郎で、カメラは「野良犬(1949)」の中井朝一担当。出演者は「野良犬(1949)」「石中先生行状記(1950)」の三船敏郎、「愁海棠」以来休養していて高峰三枝子、「暁の脱走」の小沢栄、「影法師」の山本礼三郎、「妻の部屋」の伊豆肇などのほか三島雅夫、進藤英太郎などである。

ストーリー

マーケット街のおでんや「加代」の女主人加代は、美しい女ざかり。いまこの店にとびこんで来た一人は、ヤミ自動車の運転手で、孝之助といういやなやつ、加代に食い下がろうと、通っている。つれの新吉は故郷から出て来たばかりの母親と二階借りしている真面目な自動車修理工で、その木訥さに、加代は惹かれる。新吉は、一つ欠点があった。それは酒くせの悪いことで、母親からもずい分意見されるが直らない。加代が新吉に惹かれるのを見て孝之助は面白くない。新吉と孝之助の感情は荒れていった。孝之助は加代のためた金をまきあげようとして新吉にめちゃめちゃにされ、それがきっかけで新吉と加代は急速に発展し、工場主の荒巻を仲人に小料理屋の開店披露をかねて結婚式をあげることになった。祝いの座、新吉の目がすわってきた頃、孝之助がいやがらせにやって来た。カッとした新吉は料理包丁をつかんで立ち上がり、孝之助と中へ入った荒巻を傷つけた。新吉は府中の刑務所へ送られた。孝之助の傷はすぐなおり、又加代の店へしつこく出入りした。荒巻は加代の輸血で一命をとりとめ、かえって新吉の留守を預かることになった。加代はその荒巻のため、新吉には満期まで面会にゆくまいと決心した。刑務所で新吉は、孝之助の相棒だった男と一緒になり何やかやといやがらせを言われ、加代が少しも面会に来ないことから、その男のいう、孝之助が加代のところへいりびたっているという言葉で、心は大きく動揺し、いくどか脱獄の夢を見た。この新吉の変化を教務課長は知って、加代の面談が約束されたが、加代と荒巻が面会に来た。その時、脱獄!新吉が、所内から出る貨車の下にしがみついて脱獄したのだった。うなるサイレン。加代の顔は蒼白となった。列車は音をたてて長い鉄橋へかかる。この両端にも看守がいる。もうすぐ鉄橋が終わるとき、新吉の体が落ちた。新吉の傷は案外軽かった。入院生活が終わる頃、今度は逆に孝之助が再犯で入ってきた。新吉の仮釈放の日迎えに来た加代は、新吉の手をとって急いで刑務所をあとにした。

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作品データ

製作年
1950年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1950年3月5日
上映時間
103分
製作会社
太泉=映芸協


[c]キネマ旬報社