母月夜
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母月夜

1951年1月27日公開、86分
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「真珠夫人 前篇」の中代富士男が製作し、脚本は松田昌一で「浪人街(1950)」の佐伯幸三が演出に当たっている大映十八番の母物悲劇。撮影は秋野榮久の担当である。出演者は「姉妹星」の三益愛子、「緋牡丹盗賊」の沢村晶子、少女俳優白鳥みづえ、「鉄路の弾痕」の堀雄二のほか、橘喜久子、見明凡太朗、新宮信子、目黒幸子、平井岐代子等が助演している。

ストーリー

宝石ブローカーの夫が商売上の面倒から殺人を犯し、死刑に処せられた雪野は、家元芦風の高弟として立派な琴の腕を持ちながら、幼い娘マキを抱えて、歌舞伎の陰弾きなどをして生計をたてていた。母娘の身辺には、いつも矢田刑事の監視の眼が光り、そのため二人はアパートを追われた。歌と踊りに天才的な素養を持つマキに買い与えたウクレレのおかげで雪野とマキは大道芸人として町の人気を集めるようになったが、雪野はマキの将来を考え、芦風夫妻にマキを托して姿をかくした。十七年の歳月が流れ、紡績会社々長戸倉晋作に貰われたマキは美しく明るい娘に成長し、幸福であった。マキは、父の紹介で加藤大六という青年に紹介された。二人は愛し合って婚約したが、ある雪の夜流しの芸人雪野に遭い、幼い日の記憶が甦り、沢山のお金を与えて別れたが、お互いに親子とは気づかなかった。雪野は、失踪以来初めて芦風を訪れ、マキの安否を尋ねた。年老いた芦風は喜んで彼女を迎え、自分の代稽古としてマキに引き合わせた。マキは結婚式当日、雪野と親友四人の琴の演奏に迎えられて式場に行きたいと申し出た。だが、かつての刑事で今は戸倉家の執事の矢田は、雪野が死刑囚の妻であることを暴露して、彼女の演奏に反対した。しかし、マキはすでに、雪野が母であることを知っていた。清らかな花嫁衣裳のマキは雪野と親子の対面をし、母の弾く琴に送られて戸倉家を去って行った。

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作品データ

製作年
1951年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1951年1月27日
上映時間
86分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社