二階堂ミホ
アイ
快楽の極限に満ちたSMクラブで客たちの焦燥や孤独の間をさまようヒロインの姿を描いた官能ロマン。原作・脚本・監督は「ラッフルズホテル」の村上龍。撮影は青木正と長井和久が共同でそれぞれ担当。
高級SMクラブに勤めるアイは、シティホテルで様々な客を相手にするコールガール。目的や意志が感じられない生活の中で、アイは占い師から「桃色の指輪があなたを幸福にする」と言われる。数日後、宝石店で見つけたトパーズの光に魅せられるアイ。快楽の極限に迫る客達にアイの心は次第によどんでいくかのようだった。そんな時出会った高級娼婦サキは、アイにやさしかった。麻薬に浸りながらもサキは自分の追い求める思想をアイに託すかのようだった。そして、今はもう遠い存在の恋人に会いにいく決心をするアイは、サキにもらった勇気の出る薬を飲む。やがて住宅街の静かな公園にたどりつく彼女に様々な幻想がめぐる。アイは何か新しい力を手に入れたかのように、自らの過去に手を振るのだった。
監督、脚本、原作、音楽選曲
製作総指揮
撮影、照明
撮影、照明
編集、助監督
録音
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
テーマ曲
[c]キネマ旬報社