監督、脚本
縄文時代の土偶から江戸時代の文楽人形まで人形の歴史を追いながら、日本人形と女性文化との関わりを描くドキュメンタリー。脚本・監督は松川八洲雄。文部省選定、日本映画ペンクラブ推薦、優秀映画鑑賞会推薦、優秀映像教材選奨優秀作品賞。
ストーリー
人間が土器と一緒に何げなく作った土のひとがたを焼き、人形が生まれた。天児(あまがつ)や這子(ほうこ)、女の子の成長を願う雛人形、京都で生まれた御所人形。そして江戸時代の爛熟した文化は、首を振る童子や文楽人形など動く人形を作り出した。また京都文明の産物である人形は日本全国に行き渡り、その着物に都の情報を伝えた。京都の宝鏡寺には700年前の人形が残されている。さらに映画では人形作者の石川潤平、こけし人形作者の小椋久太郎、桐塑人形の作者、市橋とし子と衣裳人形の作者、野口園生を紹介しつつ、「日本人にとって人形とは何か」を考えている。
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作品データ
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