生の素晴らしさと明日への可能性を、名曲の数々と共に謳いあげるドキュメンタリーの第2弾。輝きに満ちた四人のメッセンジャー(佐藤初女、ジャック・マイヨール、フランク・ドレイク、14世ダライ・ラマ)の日々の生活を通して、未来を生きていくための姿勢について考えた作品。監督は前作に続き龍村仁。
ストーリー
「ひとりひとりの中に、神が宿っている」と語る佐藤初女さんは、“森のイスキア”という心を病んだ人々が集う安らぎの場を守る女性。幼い頃に大病をし、薬や注射ではなく食べることで元気になった彼女は、以後食べ物と食べることに心をひかれて生きてきた。彼女のもとを訪れた人たちも彼女の手作りの食事を戴くことによって、心を癒していくのであった。「私にとって海は、母なる星ガイアの子宮であり、羊水です」と語るジャック・マイヨールさんは、10歳の時、九州・唐津の海でイルカに遭遇し、それ以来イルカに魅せられ、自然とのつきあい方をイルカから学ぶようになる。彼は自然と寄り添い、自然と調和したとき、無限の可能性が生まれる“ホモ・ドルフィナス”という生き方を提唱するのであった。フランク・ドレイクさんは、1960年からずっと宇宙人との交信を夢見続けている天文学者。彼がETを探している理由は、自分とは、人間とは、生命とは一体なんであるのか、そしてこれから先どうなっていくのかということを彼らに聞いてみたいからだった。我々よりずっと進化しているはずの彼らは、きっとその答えを我々に教えてくれるだろうと考えているのである。もし、そのことで人類が美しく価値のある人生を送れるようになれるのなら、私の呼びかけはきっと役に立ってくれるだろうと彼は語るのだった。「人間の究極の本性は、慈悲と利他の心である」と教えを説く14世ダライ・ラマ法王は、人類の未来は明るいと話す。無限の利他心は地球規模の話ではなく、宇宙規模でも通用すること。しかも、その心に最近の思想家や科学者、政治家、実業家、そしてなによりも若者たちが気づき始めていることは、法王をより楽観的にさせてくれるのであった。ただし、その兆しはまだまだ幼く非常にデリケートなもので、我々一人一人がそのことについて自覚しなければ死んでしまう。そうしないためにも、世界中がもっと深くつながることが大切なのであると法王は結ぶのだった。
スタッフ
監督
龍村仁
ナレーター
木内みどり
ナレーター
榎木孝明
撮影
押切隆世
撮影
赤平勉
撮影
夏海光造
ポジ編集
井村文子
録音
高橋亮一
プロデューサー
竹内美樹男
音楽プロデューサー
安藤賢次
歌
スーザン・オズボーン
水中撮影
古島茂
制作
西嶋航司
監修
稲盛和夫
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社