スワロウテイル
スワロウテイル
3.9

スワロウテイル

1996年9月14日公開、149分
R15+
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過去とも未来ともつかない、“円”が世界で一番強かったころを背景に、夢を求めて日本に渡って来た移民たちから“円都(イェンタウン)”と呼ばれる架空の街を舞台とした、無国籍感覚の物語。“円都”という名前を忌み嫌った日本人から逆に“円盗(イェンタウン)”と呼ばれて蔑まれる移民たちを主人公に、彼らの成功と挫折を斬新な映像とスリリングな演出とで描いていく。監督・脚本は「FRIED DRAGON FISH」の岩井俊二。撮影を「PICNIC」の篠田昇が担当している。主演は「屋根裏の散歩者」の三上博史と「PICNIC」のChara、「女ざかり」の伊藤歩。これに「ACRI」の江口洋介、「静かな生活」の渡部篤郎、「トキワ荘の青春」の桃井かおり、「罠(1996)」の山口智子、「走らなあかん 夜明けまで」の大塚寧々、「勝手にしやがれ!! 成金計画」の洞口依子、「KAMIKAZE TAXI」のミッキー・カーチスらを加えた豪華なキャストが集っている。小学生が偽札取引にかかわるシーンの描写等により映倫からR指定を受けたことも話題となった。R指定。

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ストーリー

娼婦だった母を亡くして知り合いをたらい回しにされた少女は、胸にアゲハ蝶のタトゥーを入れた娼婦のグリコに引き取られた。グリコは歌手を夢見て“円都”にやって来た“円盗”で、2人の兄と生き別れになってからは娼婦を生業として生きてきた。グリコからアゲハという名前を貰った少女は、同じ“円盗”のフェイホンやランたちが経営するなんでも屋“青空”で働き始める。ある夜、グリコの客の須藤に襲われたアゲハは隣室の元ボクサー・アーロウに助けられ、運悪く死んでしまった須藤の腹の中から、『マイ・ウェイ』が録音されたカセットテープを発見した。同じころ、中国マフィアのリーダー・リャンキは行方不明の須藤が持ち逃げした偽造一万円札のデータが入ったカセットテープを探していた。実は腕利きの殺し屋でもあるランは仲間のシェンメイからリャンキの情報をつかむと、テープの正体をつきとめた。大金をつかんだフェイホンたちは、グリコの夢を叶えてやろうとライヴハウス“イェンタウンクラブ”をオープンさせる。グリコの歌は評判を呼び、たちまち彼女は大スターとなった。そんなある日、アゲハは仲間のホァンたちと試した覚醒剤で意識不明になり、偶然通りかかったリャンキに助けられる。阿片街の医院で一命をとりとめたアゲハは、リャンキがグリコの生き別れの兄であることを知った。フェイホンとグリコの関係を引き裂こうとしたマネージャーの星野は、フェイホンの密入国を入国管理局に密告する。なんとか街に戻ってこれたフェイホンはグリコのために身を引いて、手切れ金を受け取った。これにバンドのメンバーは激怒し、イェンタウンクラブは閉鎖に追い込まれてしまった。阿片街の医院でアゲハ蝶のタトゥーを入れたアゲハは再び偽札を使って、店の権利とバラバラになった仲間の気持ちを取り戻そうとする。一方、グリコの娼婦仲間・レイコから須藤が死んだいきさつをつかんだリャンキの手下・マオフウは、執拗にグリコを追いつめていた。連絡を受けたフェイホンは彼女の救出に向かうが、その途中で偽札作りの犯人と間違われ逮捕されてしまう。青空に逃げ込んだグリコはマオフウらによって絶対絶命のピンチを迎えるが、ランがマオフウたちを一撃で全滅させたのだった。留置所で命を落としたフェイホンの遺体を荼毘に付したグリコとアゲハは、手に入れた大金もすべて灰にして、一から出直そうとしていた。

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作品データ

映倫区分
R15+
製作年
1996年
製作国
日本
配給
日本ヘラルド映画=エースピクチャーズ
初公開日
1996年9月14日
上映時間
149分
製作会社
「スワロウテイル」製作委員会(烏龍舎=ポニーキャニオン=日本ヘラルド映画=エースピクチャーズ=フジテレビジョン)作品(製作プロダクション*ロックウェルアイズ)


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