73年に同一スクリーンに8ミリと16ミリの2種類の映写機によって交互に映写していく上映方式によって公開され、大きな反響を呼んだインディーズ映画の傑作「初国知所之天皇」の94年ニューバージョン。71年、日本の神話〈古事記〉に材を取って撮影を始めた16ミリ劇映画「初国知所之天皇」は半ばにして挫折するが、翌年、原監督は一人で8ミリカメラを手にして撮影できなかった撮影予定地をまわる旅に出る。その映画を撮るという行為そのもの記録した、作家による作家自身の映画日記、映画についての映画が「初国知所之天皇」である。73年上映時は6~7時間の上映時間であり、その後75年には16ミリ作品として4時間5分バージョンが、また80年には2面マルチによる2時間の再編集版が作られた。今回のニューバージョンは75年版を2面マルチとして1時間48分に再編集したもので、93年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に特別上映された。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
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作品データ
- 製作年
- 1994年
- 製作国
- 日本
- 配給
- ハーツエンターテイメント=ピクニック
- 初公開日
- 1994年3月17日
- 上映時間
- 108分
- 製作会社
- ヴィジュアルオーパス作品(製作協力=川崎市市民ミュージアム)
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社