小島を舞台に、ウクレレ・バンド「ガソリン兄弟」のメンバーと真面目なナルトシ君との″抗争″を描くパンク・ムービー。G.I.S.M.や頭脳警察などのミュージック・ビデオを手がけてきた映像作家・安田潤司の初の長編劇映画作品。実在のミュージシャンや俳優たちが彼ら自身として登場、アナーキーなムードがモノクロームの映像の中に展開していく。脚本は安田と唐原理恵の共同、撮影は諸沢利彦が担当。2018年8月18日より順次、デジタルリマスター版が公開(配給:P.P.P.project=silver gelatin)。2024年10月19日から11月8日まで新宿 K's cinema にて開催する安田潤司の作品特集「ちょっとの雨ならがまん公開40周年 安田潤司の映像世界」にて上映。
ストーリー
ウクレレバンド「ガソリン兄弟」の棚橋ナッツ、上野仁、佐野秀介の3人と、大切にしていた「木彫りのおばあちゃん」が忽然と消えてパニックを起こしていた和久田理人は、真夏の東京で、どこかの島で標本作りをしている石川ナルトシの幻を見る。ナルトシの使いのシバちゃんを拷問しナルトシの居場所を知ったガソリン兄弟は、誤って殺人を犯した和久田を警察に引き渡し、島へ向かった。挨拶代わりにナルトシをボコボコにする3人だったが、ナルトシも負けじと焼け火箸を上野くんの背中に当てる。妙な均衡を保ちながら島の夏を過ごす彼らだったが、奇妙な現象が起こり始める。島の子供ヒデは不意に幻影を見、ナルトシはとりつかれたようにガソリン兄弟を叩きのめす。そして「木彫りのおばあちゃん」が島に流れ着き、それを拾ったナルトシの前に、拳銃を持った和久田が現れた。和久田の拳銃に頭部を撃たれ、ナルトシは死ぬ。残った連中はバラバラになって、夏の続きを過ごしていく…。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 1994年
- 製作国
- 日本
- 配給
- P.P.P Project
- 初公開日
- 1994年8月27日
- 上映時間
- 107分
- 製作会社
- P.P.P Project 作品(企画=P.P.P Project)
[c]キネマ旬報社