![井川比佐志](/img/common/temporaryImage.png)
井川比佐志
ボクサー
安部公房が自身の脚本を演出し、1970年秋に新宿紀伊國屋ホールで上演した舞台を原作に映画化。落ち目のボクサーが試合への不安を紛らわすように自問自答を繰り返す。出演は舞台の主演も務めた井川比佐志。安部公房は「砂の女」「他人の顔」「燃えつきた地図」など、それまで原作者としてだけでなく、映画のシナリオも執筆し、勅使河原宏監督に協力してきたが、本作で自ら監督に乗り出した。1980年12月1日(月)から9日(火)まで、池袋にあったStudio200にて、計12回の有料試写会が行われている。併映は、1979年に安部公房が原作・脚本・監督を担当した「仔象は死んだ」。
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