95年から始まった、“アートとフィルムの境界線に位置する”映像作品を集めた映画祭で上映された作品。ファッション・デザイナー、音楽家、漫画家、写真家……などを被写体に、人とアートの関わりを検証する作品が並ぶ。
ストーリー
パリ・モードの伝説的ファッション・デザイナーで、映画界では特にカトリーヌ・ドヌーヴの衣裳を一貫して担当し続けていることでも知られるイヴ・サンローランに迫ったドキュメンタリー。監督は「ジョエル・ピーター・ウィトキン/消し忘れぬ映像」のジェロム・ド・ミソルツ、製作はフランシス・ルバイヨンで、仏独合弁のテレビ局ラ・セット(フランス第7チャンネル)アルテのために製作された。編集は前作「ジョエル・ピーター・ウィトキン/消し忘れぬ映像」に引き続きエリザベス・ジュストが担当。出演はインタビューに応えるサンローラン本人と、ナレーションがジャンヌ・モロー。サンローランのパリのアパルトマン、南仏ドーヴィルの別荘、モロッコのマラケシュにある別荘と、この大デザイナーの所有する三つの邸宅でロケされており、そこに彼の過去の30年間の作品をまとったモデルたちが現れては消えていく豪華さと、美術館並みと言われる絵画のコレクションも見どころ。