イヴァン・アタル
Ariel
イスラエルの諜報組織モサドに身を投じながら、何かと思い悩む青年の姿を描いた異色のスパイ映画。監督・脚本は「愛さずにいられない」「愛を止めないで」のエリック・ロシャン。製作は「愛さずにいられない」「憎しみ」などを世に出したラゼネック・プロの設立者であるアラン・ロッカ。テーマ曲はブラジル音楽の重鎮カエターノ・ヴェローゾ。主演はロシャン作品の常連イヴァン・アタル。共演は「アパートメント」のサンドリーヌ・キベルラン、「殺しのドレス」のナンシー・アレン、「つめたく冷えた月」のジャン=フランソワ・ステヴナン、クリスティーヌ・パスカル、「愛さずにいられない」のイポリット・ジラルドほか。
アリエル(イヴァン・アタル)は18歳の誕生日を迎えた直後、パリを離れテルアビブに来た。祖国イスラエルの諜報組織モサドのスパイになるためだ。4年後、アリエルはヨシ(ヨシ・バナイ)による訓練を終え、準備期間を無事クリアー。いよいよ初めての任務。それは核の脅威からイスラエルを守る為に、フランスの原子力科学者から情報を入手するという厄介なものだった。任務のさなか、アリエルはパートナーとして組んだ高級娼婦マリー=クロード(サンドリーヌ・キベルラン)に一目惚れ。だが、工作は失敗、マリー=クロードは消息を絶ってしまう。失意も癒えないうちに、次の仕事として情報提供者であるアメリカ人のペルマン(リチャード・メイサー)と接触を持つが、利用価値がなくなるとモサドは彼を捨てた。アリエルはモサドでのスパイ生活に虚しさを覚え、久しぶりに姉ローレンス(クリスティーヌ・パスカル)をたずねる。彼はモサドでの仕事を克明に綴った日記を彼女にひそかに渡そうとするが、姉が交際しているというダニエル(イポリット・ジラルド)が制止した。彼もモサドの一員だったのだ。上司のヨシは「物事を悪くとらえすぎてはいかん」とアリエルを諭す。その直後。アリエルは空港で死んだはずのマリー=クロードに再会する。二人は空港の一室で愛を交わすのだった。
Ariel
Marie-Claude
Yossi
Jeremy Pelman
Catherine Pelman
Remy Prieur
Laurence
Daniel
監督、脚本
製作
撮影
音楽
美術
字幕
製作協力
製作協力
[c]キネマ旬報社