リー・ワンニェン
チュー
1920年代の中国の「当舗」(中国の質屋の名称)を舞台にしたピカレスク・ロマン。監督は「吉祥村の日々」で、93年ベネチア国際映画祭国会議長賞を受賞した女流監督リウ・ミァオミァオ。中国映画のアイドルで「べにおしろい」「デッド・エンド/最後の恋人」に主演したフン・チーウェンが主役のホイを演じ、その父チューに「古井戸」のリー・ワンニェン。
1920年代初め、江南で幾つもの質屋を営むチュー(リー・ワンニェン)は、母親に溺愛され、厳格な父親に恨みさえ抱くひとり息子のホイ(フン・チーウェン)に手を焼いていた。一方でホイの同じ年の奉公人ティエン(ホー・ピン)とアーファン(ウー・タン)は厳格に育てられた。10年後、ティエンとアーファンは将来を誓い合う仲になったが、チューは息子のあまりの放蕩ぶりに、無情にもアーファンに自分の跡継ぎを産ませることを考えた。2人は店を逃げ出すことを考えたが、結局アーファンは第二夫人になった。しかし思い詰めたホイがアーファンに接近し関係を結ぶ。アーファンの懐妊を知り、喜ぶチューに冷酷にもホイは真実を告白する。騙されたことを知ったアーファンは血の海に倒れる。チューは息子にピストルを向ける。傷を負ったホイは、それ以来、姿を消した。5年後、ティエンが切り盛りした質屋は繁盛していた。そこへ帰ってきたホイはチューから金を騙しとり、その絶望のあまりチューは倒れ、店が傾いてしまう。ついに積年の恨みからティエンはホイに殴りかかった。そのホイから、自分が不治の病であることを聞かされたティエンはチューにも増して厳格な主人になった。
監督
監督
脚本
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