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アンディ・ガルシア
Sean Casey
N.Y.警察署内の贈収賄事件を追う検事補が、現職刑事である父が容疑者に上がったことで、正義と現実の間で苦悩する姿を描いた社会派サスペンス。ロバート・デイリーの小説『堕ちた証拠』(ソニー・マガジンズ)を、「Q&A」「キルティ/罪深き罪」のシドニー・ルメットの監督・脚本で映画化。製作は「死と処女」のトム・マウントとジョシュ・クレイマー。撮影は「ミルク・マネー」のデイヴィッド・ワトキン、音楽は「ネル」のマーク・アイシャム、美術は「ペリカン白書」のフィリップ・ローゼンバーグ、編集はサム・オスティーン、衣裳はジョゼフ・G・オーリシが担当。主演は「悪魔たち、天使たち」のアンディ・ガルシアと「アメリカン・プレジテント」のリチャード・ドレイファス。共演は「蜘蛛女」のレナ・オリン、「フィフス・エレメント」のイアン・ホルム、ブロードウェイの舞台で活躍するロン・リーブマンほか。
元警察官のショーン・ケイシー(アンディ・ガルシア)は、33歳の若さで検事補に任命された。彼はニューヨークはマンハッタンという大都会において、窃盗、傷害、強姦など、毎日多発する事件に取り組んでいた。彼はまた「法の下、万民は皆、平等である」との自らの信念を強く抱き、法に携わる立場に理想を持って臨んでいた。彼が敬愛する父リアム(イアン・ホルム)は現職刑事で、N.Y.警察が長年全力を挙げて捜査を進めてきた、ドラッグ市場を仕切る顔役ジョーダン(シーク・マーマッド=ベイ)の逮捕に赴く。だが、踏み込まれるのを知っていたかのように、ジョーダンは構えた銃口をドア越しのリアムに発砲し、彼は瀕死の重傷を負ってしまう。現場に駆けつけた警官隊からも3人の死者を出し、しかもジョーダンは逃亡という最悪の結果にこの事件の翌日、検事局長のモーガンスターンは、部下であるショーンに父親を撃ったジョーダンの事件を担当するように命じる。それは市長改選を目前にした検事局長のマスコミ向けのアピールであることは明白だった。一方、逃亡を続けていたジョーダンは、リベラル派のベテラン弁護士ビゴダ(リチャード・ドレイファス)を伴って警察に出頭。ビゴダは明らかに不利な状況の下、手を尽くして裁判に臨む。ショーンは鮮やかに勝利を勝ち取るが、ジョーダンは裁判中に警察内の麻薬捜査官に関する汚職を暴露してしまう。父リアムの容体も落ちつき、勝訴で名声を勝ち取った上、ビゴダの同僚であるペギー(レナ・オリン)との関係も親密に発展。全てがうまく進むショーンだが、汚職の一件で警察に対する疑惑が払えない。ペギーらの助けを借りて調査を進めるうちに、父リアムの相棒ジョーイが麻薬組織から収賄していたことが発覚。ショーンは、父への不信感がどうしても拭えなくなる。父への疑惑に苦しむショーン。理想に燃えていた自分が、刑法制度との関わりが深くなるにつれて、信念の崩壊を感じていく。自分のごく身近なところで犯罪と隠蔽工作が行われ、公私の間で激し苦悩するショーン。政治的取引と妥協を経験し、ショーンは自分の理想が政治の世界では非現実であることに気づく。彼は悩んだ末に自らの勝利にも疑問を抱き、ジョーダン逮捕を白紙に戻して正義を貫こうとする。状況が白黒だけでは割り切れない灰色の社会の中で、ショーンは検事としての現実を知りながら、正義を固持することの難しさを知る。やがて、衝撃的な真実が明らかになる。ジョーダンから長年に渡って賄賂を贈られた警官ジョーイ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)らは、それが発覚しそうになると知るや、逮捕に見せかけてジョーダンを殺そうと共謀。リアムは不正にはタッチしていなかったものの、その際に捜査令状を偽造していたことが判明した……。晴れて検事となったショーンは、若い検事補たちに、現実の複雑さと法を守る使命を説くのだった。
Sean Casey
Peggy Lindstrom
Sam Vigoda
Liam Casey
Morganstern
Joey Allegretto
Elihu Harrison
Jordan Washington
Lieutenant Wilson
McGovern
Judge Impelliteri
Eileen
監督、脚本
原作
製作
製作
共同製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
音楽監修
字幕
[c]キネマ旬報社